このページでは中学の定期テスト対策としてのノート作りについて解説します。
中学生の子どもがいる保護者、もしくは中学生本人用にまとめました。
個別指導15年の経験をふまえてお話をさせていただきます。
定期テスト勉強ノートは、暗記を助けるために作る
ノート作りをはじめる前に、「目的」を意識するようにしてください。
やみくもにノートまとめをすれば良いと勘違いすると、エネルギーと時間のムダになります。
なぜテスト勉強するかといえば、試験で良い点数をとるためですね。
ということは、ノート作りもそれにつながってないといけません。
テスト勉強でノートを作るのは、点数をとるため!
↑当たり前のことですが、これを絶対忘れないでください。
中学生には時間がない!範囲全てをまとめるのはムダ
なぜノート作りが、テスト勉強に効果があるのかを知ること。
これを知ってないと、間違った方向に進んでしまいます。
なぜノートを作るのか?
こう中学生に質問すると、、、
・内容をノートにまとめてるうちに頭に知識がインプットされる
という答えがかえってきます(表現のしかたはバラバラですけど、言ってることはこんな感じ)
これは半分正解で、半分はまちがいです。
定期テスト勉強でノート作りを一度でもしたことがある人なら分かると思います。
ノートまとめをするだけで、覚えられましたか?
多くの中学生は「NO」と答えます。
実は、YESと答えられる人も少ないですけど、います。
この差はなにか?
それはノートを作るまでの準備とタイミングにあります。
YESと答えてる人は、いきなり最初にノート作りをしません。
ある程度、教科書や参考書、学校のワークで暗記や問題演習をします。
すると、知ってる言葉が多くなってきますよね。
ある程度、言葉がたまってきたな~という瞬間にノートを作るんです。
定期テストノートは2種類作る!
目的は2つにわけます。
覚えられそうで完璧には覚えてないこと。
意味がよくわからないこと
こういうのをノートにまとめるのです。
このブログでは「弱点ノート」と呼んでます。
弱点ノートを中学生が作るメリットは、不安解消と暗記強化
心理学では不安を紙にまとめると、気分が安らぐことがわかってます。
紙に書き込むことで、脳が忘れていいんだなと感じるからです。
この原則を試験勉強にあてはめれば良いのです。
テスト勉強してるんだけれども、点数がとれるのか不安。。。
こういうことは誰でもあります。
自分が理解してない、覚えてないことをノートにはきだして、不安を減らしましょう。
不安が続くと、勉強のやる気が落ちて、集中できなくなります。
メンタルの管理も大事ですよ!
ただ、心理的な不安を減らすことができても、知識が増えないことには点数がとれません。
じゃあ、なにをすれば良いのかといえば「暗記」ですよね。(当たり前ですけど)
そこで活躍するのが「弱点ノート」なんです。
ここでいきなり質問ですが「暗記に一番必用なのはなんだと思いますか?」
才能とかじゃないです。
適度に接触することです。(ここ大事!)
自分に暗記力がない。
親の遺伝だ!!!!
と悲しんでる子が多いですが、そんなことはありません。
覚えたい用語と出会う回数と頻度が足りないだけです。
例えば英単語を100個覚えるとしますね。
いつも1番~100番まで順番に暗記してるんだけれども
(30)dictionary(辞書)
(60)foreign(外国の)
(90)February(2月)
この3つがなかなか覚えられない。
ほかはある程度できるようになってる
という状態だとします。
もしこういう状態なら、この3つの単語だけをまとめて
何回も暗記テストをしたほうが良いのです。
何回やっても覚えれない用語というのは
覚えられる用語と同じ頻度で暗記テストをやっても
覚えられません。
例えば(30)dictionary(辞書)
↑を今回も間違えたとしますね。
次にこの単語に出会えるのはいつでしょうか?
99個の単語をやったあとですよね。
仮に1日10個ずつやったとして10日後です。
これではいつまでも覚えられませんよね。
じゃあ、自分には無理なのかといえば
そうではなくて、
その用語を見る回数を増やすことで
覚えられる可能性はあがるんです。
だから、暗記をすすめて
だんだん自分が覚えられない言葉が
あつまってきたら
それをまとめて、それを何回も見るのです。
これが弱点ノートの効果です。
定期テスト勉強の心理的な不安を少なくしてやる気を維持し。
暗記の効果を最大限に高めます。
定期テスト中のど忘れに「体系化ノート」
もうひとつのノートは、体系化ノートです。
すでに覚えてることを、まとめることで
全体としてどうつながるかを理解するために使います。
例えば、「征韓論」や「西南戦争」「自由民権運動」という用語は覚えてたとします。
覚えてるだけでも素晴らしいのですが、これだけでは全体が見えてきます。
歴史でいうところの「流れ」が見えません。
そこで流れを意識してノートにまとめてみるのです。
西郷隆盛は、征韓論をとなえるが政府は不採用
政府を去り鹿児島に帰ってたところを
明治政府不満をもつ元武士たちが集結。
反乱のリーダーになってほしいと頼まれ引き受けて
西南戦争開始
明治政府の圧倒的な力に
反乱は鎮圧
このあたりから
政府への不満は武力ではなく
言論の時代に突入(自由民権運動)
↑
このまま書く必用はないです。
教科書や参考書、学校のノートをみながら
自分が知ってる用語を矢印でつないでいき
なぜそうなったのかを考えてみると良いです。
最初は
「征韓論」⇒「西南戦争』⇒「自由民権運動」
ぐらいでよいです。
人間は⇒をみると、理由を考えるようになると言われてます。
ぜひ、ここからはじめてみてください。
矢印でつないでおくと、ど忘れしたときに
別の部分から思い出せる可能性もあがります。
つまり
「西南戦争」を定期テスト中にど忘れしたとします。
そんなときは、体系化ノートを思い出してみるのです。
「征韓論」⇒「????」⇒「自由民権運動」
すると「西南戦争」と思い出せるかもしれません。
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「征韓論」⇒「西南戦争』⇒「自由民権運動」
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中学の教科書では西郷隆盛は太文字になってます。
なので、重要語としてメモしても良いでしょう。
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「征韓論」⇒「西南戦争』⇒「自由民権運動」
西郷隆盛
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最初にいいましたが、ノート作りはテストで点数をとるためです。
いかに暗記量をふやすか?
そして試験日に効率よく、覚えてる用語を脳のひきだしからとりだせるか?
さらに、ど忘れしたときに、思い出すための奥の手を用意してるかです。
例えば、上のメモをじっと眺めて
「西南戦争」「西郷隆盛」・・・なんか「西」という字が多いな。と思ったらそれぞれの用語の西に赤丸をつけてみる。
「征韓論(せいかんろん)」
「西南戦争(せいなんせんそう)」・・・どっちも「せい」ではじまってるな
こういう共通点をみつけたら、色ペンでメモしておくのです。
すると、ど忘れしたときに思い出しやすくなります。
体系化ノートは、知識の整理整頓につかいます。
なので覚えてる用語を中心に書き込みましょう。
知らない言葉ばかりで作ってもあまり点数にはつながりません。
知らない言葉は、体系化ノートの30%以内におさえると良いです。
それ以上になると、暗記のためのノートではなく、一般的にいう効率の悪いノートまとめになってしまいます。
まとめ
このページでは、中学生の定期テスト勉強用のノート作りについて解説しました。
試験勉強全体については、以下のリンク先ページを参考にしてください。