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個別指導塾に通わせても成績が上がらない。中学生が伸び悩む理由

塾に子どもを通わせてる保護者
塾に高いお金を払ってるのに成績が上がらない。。。と塾に不満をお持ちの方向けの記事です。

特に中学生のお子さんがおられる方。

 

個別指導塾で15年間勤務した経験をふまえて話します。
この記事を最後まで読むと、塾を継続するメリットがあるのかないのかが分かります。

本題に入る前に、話し手であるわたしの立ち位置をお伝えします。

★塾をプッシュするような姿勢で記事は書いてません。

わたしは、「大人になっても一人で勉強できる子どもを育てたい」という理念をもって、このブログを作り始めました。

塾に行こうが行くまいが、家庭学習なしでは成績は上がらない
誰かに依存するのではなく、一人で勉強する姿勢を小中学生のうちに育てる。

それが人生100年時代といわれる、大人になっても勉強を続けないといけない子どもに、親が与えられる最大のプレゼントになると信じてます。
このページでは話しを分かりやすくするため、成績=点数と考えます。

  • 期末テストの点が上がらないのか?
  • 模試の点数が上がらないのか?

同じ「点数が上がらない」でも意味合いが違ってきます。

結論から言いますと、塾に通わせて3ヶ月で定期テストの点数が伸びないということは何かしらの問題があると言えます。

テスト範囲があるようでない模試を3ヶ月で点数アップさせるのは難しいですが、定期テストの点数であれば上がらないとおかしいです。

※「はじめて塾に通わせて3ヶ月」という意味合いです。
それ以降は点数の増減が起きると思いますが、長期的な目でみて右肩上がりになるのが、成績をあげる塾の特徴です。

ここで言う「上がる」とは、前回の定期テストと比べて1点以上がることを指します。
※保護者によってイメージする(希望する)点は違うと思いますので、あらかじめ明確にしておきます。

 

なぜ定期テストの点数が上がらないのか?

  • 家庭学習をしてない
  • 塾側に問題がある
  • 予備知識が足りなさすぎる(授業時間が足りない)

この3点が原因として考えられます。

 

子どもが家庭学習をしてない

家庭学習なくして成績アップはありえません。
おそらく入塾面談で説明は受けてると思いますが、

 

学校×家庭×塾

この3ヵ所での勉強がミックスされてはじめて成績は上がります。
学校と家庭を自転車のタイヤの両輪として、塾がペダルになって回して前に進ませるイメージです。

 

個別指導塾は、集団塾ほどの拘束時間はありません。
少ない人なら週に60~90分
多い人でも180分~240分程度だと思います。

 

何教科を受講するかにもよりますが、講師の気持ちとしては「足りない」というのが本音です。
限られた時間を最大限に生かすには、子どもが分かってない部分に力をいれる。

自宅で勉強できることは宿題にする。
という方法をとるしかありません。

なので、その宿題すら家でやらない子の成績は当然伸びません。

 

塾側に問題がある

次に「宿題をきちんとやる子なのに成績が伸びないパターン」を考えてみましょう。

この場合は、宿題の出し方に問題があります。
つまり塾側に問題があるということです。

まずポイントになるのは「宿題の量」です。
保護者が一番気になるのはココだと思います。

集団塾ではたくさんでると聞くけど、なんで個別指導塾はこんなに少ないの???
と感じたことがある人もいるかもしれません。

塾によりますが、当日の宿題を決めるのは基本的に講師です。
内容は、その日に教えた単元に関する問題です。

 

で、1冊のテキストから、その日に該当する単元の問題を抽出すると
これがそれほど多くはないのです。

すでに授業内でやってしまった問題もあるので、それを復習させるのもひとつですが実質的に問題数の確保が難しいのです。

 

ここから講師がとれる方法は2つで、他のテキストをコピーして宿題とするか、教室長に頼んで、メインテキスト以外に1冊準備してもらうかです。
ただ、どちらの手をとるにしても、大幅な宿題の増量にはなりません。

 

そこで、前に学習した内容なども含めて量を増やしていくわけですがその管理も含めて講師がさばけるか、個人の力量が問われることになります。
ほとんどの個別指導塾が、1回の授業で複数の生徒をみてると思います。

 

説明をしながら、今日の宿題をきめ細かに作る。
一人だけにつききっりならできますが、2~3名分をその時間内にやるのはなかなか難しいのが現状です。

だからこそ、塾の運営側は、講師の力量に関係なく、子どもにあった宿題をシステマチックに抽出できるシステムを作るべきなのですが、、、
現実は客寄せのための箱物を作るのに予算をさいてるところが多いです。

全国に店舗があるフランチャイズ系では、本部に進言しても改善されないので個人で頑張って宿題の量をカバーできるようにしてる所が多いです。

 

ただ、宿題の量を増やすだけでは成績は伸びないことも多いです。
特にマジメな子は「量をこなすことがばかりに目がいってしまい、間違えた問題をくり返しやる習慣がつきません。」

つまり量を減らして、何度もくり返し解かせる方法が最適のケースもあるんです。
しかし、宿題が少ないと、逆に不安になる子どもや保護者が多く、クレームになることもあります。

 

その塾が成績をあげられるかどうかは、教室長が「宿題」についてどう考えてるのか、そして教室内でどう実践してるのかで分かります。
保護者や子どもに、宿題の意味をきちんと説明できてない教室長は、本気で成績をあげる気があるのかなど疑いの目を持ちたくなります。

 

予備知識が足りなさすぎる(授業時間が足りない)

早い段階で塾に通ってる子は問題ないのですが、成績が悪化してはじめて塾に通い出した子は要注意です。

何かと言えば、「知らないことが多すぎて宿題がだせない」のです。

 

例えば中3で数学の成績が2だとします。

短期間に成績をあげるとすれば数学を週1回でやるのでは授業数が少なすぎます。

学校の授業の予習や復習をするので精一杯で、理解してない部分の復習ができません。
数学はつみあげ教科なので、前学年の内容を理解してないと、今学校で習ってる内容がスムーズに理解できません。

週2回、数学にとれれば復習をさせながら、学校の予習と復習ができます。
ただ、数学だけに週2回分の授業料を払ってくれる家庭は少ないです。

 

ということで、宿題でカバーしようと講師は考えるわけですが
いかんせん、予備知識が欠けてるの宿題が思ったようにできない。

その指導もしたいけど、それをやると今の予習と復習ができない。
(この場合は予習を切るという手もありますが、それでも時間が足りません)

こういうジレンマのなかで、やらないといけない現実があります。

保護者はどう対応するべきか?

個別指導塾の実情を話してきましたが、保護者が知りたいのは
じゃあ、どうすればいいの?だと思います。

 

塾を続けるという前提でアドバイスするなら、

・塾任せにはしないことです。

 

「塾ではここまでお願いします。ここは家で見ます」という感じで双方が歩み寄りすることが大事です。
「高い金払ってるんだからなんとかしろよ」では先に進みません。

もちろん、さきほどの例のように週に2回数学に使ってるのに
成績があげられない塾は、歩みよる余地もないかと思います。

英数は特に前学年の知識に欠落があると、今習ってる内容が十分に理解できません。
塾のコマ数が増やせないなら、家で教えるしかありません。

 

わたしがおすすめするのは、リクルートのスタディサプリです。
これは小中あわせて9年分、学年をまたいで勉強できるスグレモノです。
しかも学び放題、追加料金なしの月額1980円。



復習が必要な単元を塾に頼ることなく自宅でカバーできます。
つねに、学年をまたいで勉強できることが、他の通信教育にはない特徴です。

通信教育といえば、大量に送られてくる教材が気になるかもしれません。
スタディサプリは動画を見ながら勉強する形式で、教材は送られてきません。
※テキストはPDF形式なら無料でダウンロードできます。紙でほしい場合は別途購入

ネット環境があれば端末は自由です。
スマホでもタブレットでも、パソコンでもok。

例えば、「基礎が足りない部分は家でもスタディサプリをやらせます。どの部分から始めれば良いでしょうか?」
と相談するのも良いと思います。

>>スタディサプリ公式サイトを見てみる

 

成績は上がらないけれども、子どもが楽しそうに塾に通ってる
というご家庭もあると思います。

それは、一緒に通う友達がいるからかもしれないし
講師に会うのが楽しみだからかもしれません。

 

学習塾とは「成績をあげる(もしくはキープする)」場所であることは間違いありませんが、楽しそうなのに無理にやめせるのはしのびない。。。
ということもあると思います。

講師はよいけど、教室長が信用できないということもあるでしょう。

個別指導塾に通わせても成績が上がらない場合は、講師と教室長が人として信頼できるのか?
まずはココを保護者の目でたしかめる

 

子どもは塾に行くのが楽しそうなのか?
「やめさせるよ」と言ったらどういう答えが返ってくるのか?をたしかめる。

 

双方が歩よって、子供の成績を伸ばす方法はとれないのか?(塾任せにしない)

ここまでを考える必要があると思います。

お金をはらってるから、全てを任せっきりにする
これは正しいのですが危険な考え方といえます。

子供の内申点は、1回、1回の定期テストできまります。
どのテストも重要で、捨てて良いテストはありません。

 

「なんとかしてください」と教室長に言っても、真摯に対応してくれない人ならまた同じ結果になります。
つまり、内申点がきまる貴重なテストを1回、ムダにしたということです。

 

やめさせないと決めたなら、保護者が本気で取り組まないと、のらりくらりと進むだけだということを覚えておいてください。

 

塾が信頼できて、子供が楽しそうに塾に通っていて、宿題もきちんとやっていて、単純に授業コマ数が少ない理由で成績があがらないなら

保護者がとる道は2つしかありません。
授業コマ数を増やすか、自宅で復習できる環境を作るかです。

今は、ネットを使えば低価格で教育サービスを受けられる時代です。
良いものはどんどん取り入れて、子どもが大人になっても一人で勉強できるように育ててほしいです。

子育ては大変だとは思いますが、わたしも微力ながら情報発信を通して、お子さまの成長に携われたら幸いです。

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アルパカ

「小中学の子育てナビ」は、お母さんがいつでも笑顔でいられるように、という思いで開設されたメディアです。

個別指導15年、1000人以上の子どもを教え、同時に保護者と接してきました。その経験をまとめました。仕事や家事で忙しいお母さんの負担を少しでも軽くできたら嬉しいです!
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