落ち着きがない子どもに、どう勉強させれば良いのか?
悩んでる保護者も多いと思います。
「どうして勉強がやれないの?」と不安だと思います。
今回は、15年間の個別指導の経験をふまえつつ、落ち着きがない子の家庭学習をテーマに話します。
子どもの勉強が不安な保護者へ
このページをご覧になられてる人は「子どもの学力」が一番の不安だと思います。
結論から言うと、、、
楽観はできないが、悲観する必要もありません。
教育とは農業と同じで、すぐ結果はでません。
1年頑張っても報われないこともあります。
3年続けてようやく成果がでることも。
我が子の成長を心配しない親はいません。
しかし、その焦りが子どもの可能性をつぶしかねないことも事実です。
落ち着きがない子どもの未来を思うと不安かもしれません。
しかし、ここは一歩引いて、他人の子どもの勉強を見る気持ちになってみましょう。
そのほうが、よけいな焦りを感じずに
長期的な視点を持ちながら子どもに接しられます。
子どもの学力が不安になるのは
・落ち着いて勉強ができない→知識が増えない→テストで良い点数がとれない
という理由からだと思います。
「同じ場所で同じ時間に家庭学習させましょう」という話を聞いたことはありませんか?
わたしも、保護者面談やこのブログ内でも、よくその話をします。
ただ、ご注意いただきたいのは、「絶対ではない」ということです。
「同じ場所でじーと勉強するのはムリ」という子どももいます。
椅子に5分と座ってられない子もいます。
我慢させることは重要です。しかし、我慢できない子がいるのは、まぎれもない事実。
トライしてダメなら、別の手段を考えるほうが建設的です。
「勉強場所を変えたほうが記憶に残る可能性が上がる」という実験データは覚えておいて損はありません。
「記憶」については、まだ分からないことが多いので、あくまでも参考程度ですが、落ち着きのない子どもの勉強を見る場合は、希望の光になるデータです。
20分も30分も座って勉強させないくてもokです。
座るのにあきたら、立って音読させればokです。
集中力がある子でも、20分も同じ姿勢で勉強してれば疲れてきます。(これは血行の問題)
「勉強=鉛筆をもってノートに書く」でなくて良いのです。
手がつかれたたら口を使わせればよい。
口が疲れたら耳を使わせれば良い。
例えば、歴史漫画をソファーに座らせて読ませるのもよし。
勉強にかんする内容をリズムで覚えさせる教材を使って、耳で勉強させても良いのです。
家の中があきたら、公園でブランコに乗りながら、クイズをだしても良いでしょう。
まずは、保護者の中にある「同じ場所に座らせる」という固定概念を取り払うことは重要です。
「何回も反復させないとダメ」という考えもこのさい捨てましょう。
例えば小学生の音読。何回もさせたいわけですが、落ち着きがないと子はそうもいきません。読み方も雑なケースがほとんど。
「1回だけでよいから、最高の音読を聞かせて♪」と言ってみましょう。
「1回だけなら、しょうがないから頑張ってやるか♪」という子は多いですよ。
雑に10回読むより、集中して1回読んだほうが、学習効果は高いです。
必ず「子どもが集中する瞬間」がきます。
いつくるとは断言できません。
もしかしたら明日かもしれないし、3年後かもしれません。
勉強する習慣がついたから、、、というより、
不特定多数の要因がからみあってスイッチが入る
とわたしは考えてます。
・算数や数学は苦手だけど、計算だけはおもしろくて集中する。
・テスト前日だけ、しっかり勉強する
・歴史の特定の時代だけは、おもしろいと感じて勉強する
本当にピンポイントな内容や瞬間なんです。
でも、そこを見逃さないことが重要なのです。
この子は、こういう勉強が好きなんだと気づくことが大事なんです。
それが、子どもの才能を伸ばす、武器を作るための突破口になります。
親からすれば、これができるなら、あれもできるのでは?
と欲張りたくなるものですが、そういかないのが教育の難しいところであり指導する楽しみでもあります。
落ち着きがない子供の勉強は「苦手を克服する」よりも「強みを磨く」のほうが効果的です。
(逆に、落ち着きがある子であれば、まずはどの教科も満遍なく取り組ませるべきです。
なぜなら、なにが子どものスイッチをいれるか分からないからです。
早い時点で、親が勝手に、子供の才能をきめつけて強化するのは危険です。)
大事なのは、保護者が子どもの強みを見つけられるかです。
そんなのテストで分かるんじゃないの?
と思うかもしれませんが、点数にでない情報のほうが
教育には多いです。
目が輝くというか、顔つきが全然違う、やる気スイッチが入ってる子ども。
最初に話した通り、不特定多数の要因がからみっておきる、ほんの一瞬。
これを見逃さないためには、親の固定概念を取り払い、心に余裕をもって、子どもを見守り続けるしかありません。
親の心に余白がないと、ほんの一瞬のスイッチが入った状態を見逃すかもしれません。
そういう意味では、指導する側のメンタル強化のほうが重要です。
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