今回は、新中3生に向けて、「中2の3月~春の勉強」の重要性について話します。
この時期の勉強の目標は、例えば英語が苦手なら
ゴールは「高校入試で英語を得点源にする」です。
「足をひっぱらないぐらいで良いよ~」と思うかもしれません。
しかし人間は、目標が小さいと、そこ止まりか、下になる可能性が高くなります。
ちょっとハードルが高いんじゃないの?と感じるぐらいがちょうど良いのです。
今時点、英語が苦手、分からないと感じてる中学生に、「高校入試の英語で100点とる」という目標は高すぎるかもしれません。
ただ、「得点源にする」というレベルなら、100%ムリではありませんよね。
もちろん、高校入試を突破するためには、定期テストで良い点をとって内申点をあげておくことも必要です。
なぜ「中2の3月~春休み」が大事なのか?
この時期は、テストがありませんので中1と中2の総復習ができます。
卒業式の練習とかで授業がつぶれたり、まとめ的な内容が多く、新しい単元に進まないことが多いです。
「春休みに勉強がんばるから、遊ばせて!」と思うかもしれません。
たしかに受験生になったら遊べませんからね。。。
でも、あえて言います!
春から受験生になる新中3生にとって、3月は貴重な時間です。
春休みなんて1週間あるかないか。総復習には時間が足りません。
3月をフル活用することで、夏休み以降の成績の伸びが全然違います。
将来、どの高校を受けるかは、自分の希望や成績、学力テストなどで決められます。
特に重要なのは夏休み以降に行われる模試で何点とれるかです。
いまは、どの高校を受けたいか、それほど気にしてないかもしれません。
「自分の力にあってればいいんじゃないの?」ぐらいの気持ちかもしれません。
ただ、中3になると高校の噂や、学校見学など、入試についての情報がふえてきます。
今は想像がつかないかもしれませんが、「○○高校に行きたいな」と思う日がくる可能性があるのです。
でも、受験勉強のスタートが遅くて、内申点も模試の点数も足りないとなれば、ダメもとで受ける(私立覚悟)か、受かりそうな高校を探すしかありません。
何回か学校の先生と面談があると思いますが、遅くとも12月中に決めることになります。
すごい大事なことを言いました。志望校は3月ではなく12月に決まるのです。
「3月までに間に合えばいいでしょ」では間に合わないのです。
「じゃあ、12月までに間に合わせるよ」と言う人もいるかもしれません。
ただ、それでも遅いのです。
12月の最終面談では、内申点や模試(特に9~11月)の成績を分析して志望校をきめます。
仮に1ヶ月に1回のペースで9月、10月、11月に模試を受けたとして、その平均をとるのです。
例えば3回中1回だけA判定で、残りはC判定だとします。
A判定(合格率85%以上) C判定(合格率30%)
パターン1:9月A 10月c 11月c
パターン2:9月c 10月c 11月A
この成績だと、「志望校を変えたほうがいいよ」と中学校の先生に言われるかもしれません。
パターン1はなんとなく想像がつくかもしれませんが、パターン2でもマズイのです。
11月のテストを、過去の努力が実ったと解釈する人もいるし、まぐれだと解釈する人もいるからです。
もちろん、最終的には親子で志望校をきめるわけなので、先生に強制されることはありません。
ただ、先生に太鼓判をおしてもらえないことに、焦りを感じで、第一志望校を下げる家庭が多いことを覚えておいてください。
つまり、夏休み以降の模試で、よい点数を1回だけでなく数回とらないとダメなのです。
そのためには、「夏休みから頑張れば良い」ではムリなのです。
勉強も運動も、なんでもそうですが努力の結果が目に見えてでるのは3ヶ月先なのです。
夏休みからがんばっても、効果が目に見えてでるのは10月とか11月。
だからこそ、中2の3月~春休みに受験勉強(中1~2年の総復習」をしないとダメなのです。
「なんとなく意味はわかったけど、中3なってからでも間に合わないの?」
と思うかもしれません。
ところが、中3の4月~7月は新学年の勉強や定期テストがあります。
運動部に入ってれば、中学生活最後の大会もありますよね。
高校入試の勉強に時間をまわす余裕はほとんどありません。
ということで長くなりましたが、新中3生には3月~春休みを有効活用して、中1~中2の総復習をしてほしいと思います。
「なんで自分だけ勉強しないとダメなの?」と怒るかもしれませんが、人がやってないときにやるから効果があるのです。
夏休みは中3生はみんな勉強を頑張ります。だから、差が縮まらないのです。今勉強しておけば、「あのときやって良かった」と必ず思う日がきます。
騙されたとおもって、やってみてください。
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