PR

アウトプットできてない子どものインプットできる量は少ない理由

勉強するのは好きでも行動できない大人が多いと言われてます。いつか◯◯できたら、、と思っている(もしくは勉強してる)だけでは「いつか」は来ません。行動することで問題点が浮き彫りになり必要な情報が明確になるからです。

インプットとアウトプットは同時にしないと使いものにならないということです。行動する前提で動いてないと目の前に転がってきたチャンス(人との出会いなど)もムダにしてしまいます。

子どもの学力を「インプットとアウトプット」の視点から解説します。まず用語の定義からいきましょう。「インプット=入力」「アウトプット=出力」ということで、「情報の吸収と発信」とします。

インプット重視の教育に染まると「思考が停止した行動できない大人」に育つ

小学生や中学生でいえば

インプット:知識を吸収する(暗記を含む)
アウトプット:問題を解くこと

といえるでしょう。

 

今回のポイントを先に言います。

アウトプットを増やさいないとインプットできる量は増えない!

これです。

ゼロからは何も生まれませんので当然インプットが先になります。問題なのは自分が安心できるまでアウトプットをしない子どもが多いということです。

大人も同じです。将来やりたいことの準備はするけれども、いつになっても行動しないケースです。分かりやすいのは「英語の勉強」でしょう。

外国人と話すための英語のはずが、TOEICを目標に勉強をずっと続けるパターンです。(楽天の受験を必須にしている場合は除きます。)

 

問題を解かないと覚えられる量は増えません

特に中学生の多いインプット病は社会科ですね。教科書やノートをじっと見る、ノートにきれいにまとめる、音読してみる、勉強法は違いますがどれもインプットです。

問題を全然解いてないんですよ。

脳に知識をいれるとの出すのでは動きがちがいます。人間はアウトプットを繰り返すうちに理解が深まり記憶量が増えていきます。

 

「分かる」と「出来る」は違う

子どもがテストで点数をとるためには4つのステップが必要だと考えています。

 

「なんとなく知ってる」「知ってる」「分かる」「出来る」

 

学校や塾で授業を受けたばかりの子どもは最高でも「分かる」までしか到達しません。。どんなに分かりやすい授業を受けたとしてもです。

多くの小学生や中学生が間違いをおかしやすいのは、この時点で「出来る」と勘違いすることです。本来は自分で問題を解く(アウトプット)ことで「出来る」のレベルに到達します。

インプットとアウトプットが学校の授業で効率よく行われるのは数学です。先生が説明して授業中に問題を解かせます。さらに宿題でも教科書の問題やワークがでます。子どもが勉強スェジュールを組まなくても先生の指示に従えばある程度すすみます。

 

逆に社会科はインプットだけで終わります。先生の説明と板書をノートに写して終わりです。帰宅後復習する子も少ないでしょうし、やってるとしてもノートを見返すだけでしょう。インプットどまりです。

 

社会に限ったことではありませんが問題を解きながら理解を深めることで、点と点がつながり次の知識を受け入れる下地ができます。

 

頭のなかに「江戸時代」というファイルができるから、そのなかに「徳川家康」や「徳川家光」という小さなファイルを中にいれられるようになります。

「徳川家康」というファイルがあるから「関ヶ原の戦い」というカードを中にしまうことができるのです。

 

アウトプットを繰り返して海馬に「必要」と判断してもらう。

先生の話を1回聞いただけで、この作業工程は完了しません。何回か1問1答の問題を解くことで少しずつファイルやカードが頭に残り始めます。この段階でも、整理整頓された状態ではありません。床にファイルやカードが散らばってます。

この時点で復習(問題を解く)をやめると、カードやファイルはゴミ箱行きになります。つまり長期記憶の対象から外されるのです。

問題をさらに解くことで、ファイルやカードを捨ててはいけないと脳が認識します。必要なものだと判断されると次に整理整頓が始まります。

 

つまりアウトプット(問題を解く)を繰り返さないと、記憶に残らないということです。私達がインプットと思っているのは、記憶ではありません。カードやファイルを海馬という一時的な記憶装置に仮置きするだけです。

海馬がカードやファイルを預かってくれるのは約30日と言われています。この間に脳に必要なものだと海馬に判断してもらわないと即効でゴミ箱に処分されます。

 

海馬に必要だと思わせるには、アウトプット(問題を解く)を繰り返すしか方法はありません。ノートを眺めるという復習方法ではインプットでしかありませんので記憶に残らないのです。

 

アウトプットとインプットのW効果で記憶が定着させる

なので「アウトプットを前提にしたインプット」が記憶には絶対的に必要なのです。必要なインプットを全部してからアウトプットしていたのでは期限切れでゴミ箱で処分されてしまうのです。

大人も英語を話しながら(アウトプット)、必要な情報をインプットするのが正解なのです。この考え方を子どものうちからつけてあげてほしいです。最近の小学生や中学生に足りないのは「自信」です。そのせいで行動力が少なく思考停止ぎみです。

かしこくスマホを使ってるようで、LINEしか見てなかったりします。アウトプット前提のインプットという行動パターンを、小学生や中学生のうちに勉強方法としてつけてあげてください。

アルパカ

「小中学の子育てナビ」は、お母さんがいつでも笑顔でいられるように、という思いで開設されたメディアです。

個別指導15年、1000人以上の子どもを教え、同時に保護者と接してきました。その経験をまとめました。仕事や家事で忙しいお母さんの負担を少しでも軽くできたら嬉しいです!
プロフィールを読む

アルパカをフォローする
家庭学習

コメント

タイトルとURLをコピーしました