小学生の塾はいつから?子どもが4年生と5年生で検討すべき理由

この記事は、「小学生の塾はいつからが良いのか」を悩んでる保護者向けの記事です。

個別指導15年の経験をふまえてお話をさせていただきます。

小学生の塾はいつから?

結論からいうと、小学4年と小学5年生、が塾をどうするかを考えるターニングポイントになります!

「小学4年生」が大事な理由

  • 中学受験は教科書以外に覚えるべき内容があるので、前倒しで勉強させるには小4がぎりぎりのスタートになる
  • 受験しない場合でも、学習内容のレベルが上がる小4は、勉強が嫌いになるかどうかの境目になるから

春になると小4の勉強に不安がある保護者からの問い合わせが増えます。

「小学5年生」が大事な理由

  • 地域1番の高校に入るには、小学6年生までに基礎学力を作っておく必要があるから

小学4年生は学習内容が難化。中学受験のリミット

「小学生の塾はいつから?」と悩んでる保護者のなかには、「そもそも小学生に塾は必要なの?」とお考えの方も多いと思います。

わたしの意見は、「必ずしも塾は必要ない」です。

まずは家庭学習がベースにあって、その延長線上に塾という選択肢があるのが理想です。

「小4から塾に通わせないと遅い」と言いたいのではありません。

「子どもの勉強について、ゼロベースで考えてみる良い時期」と言いたいのです。

塾はいつから良いのかを調べてるぐらいですから、子どもの教育への関心は高い方だと思います。

ゆえにご注意いただきたいのは小1~小3とはレベルの上がり具合が全然違うのが小4だということです。

なので、今までは大丈夫だったから、これからも大丈夫!
という楽観的な考え方は危険です。

女性のスキンケアと同じです。

20代と全く同じスキンケアで30代を乗り切るのは難しいですよね。
そういう節目になるのが小4だということです。

とはいえ、学習内容が難しくなるから小4で必ず塾に!
と言いたいのではありません。

子どもの勉強に対して、どういう選択肢があり、我が家は何を選択するかを、ゼロベースで考えてみてほしいのです。

検討すべき3つのポイントについて話します。

  • 中学受験させるかどうか?
  • 塾に通わせるかどうか?
  • お習い事をどうするか?

中学受験させるかどうかは、お子さんが小4、遅くとも小5のころに決断しないといけません。

受験する学校によって偏差値が違いますので、一色たんにはいえませんが、目安はそうなります。

小学生がおられるご家庭の場合、低学年のうちはお習い事が中心で、学年が上がるにつれてお習い事を減らして学習塾を検討するパターンが多いです。

子どもの体はひとつしかありませんので、あれもこれもは難しいです。
なので、お習い事をさせてる場合は、どこまでセーブするかも考えないといけません。

もちろん、お習い事の数が少なければ、無理にセーブする必要はありません。

わたしは、子どもが小学生のうちから、模試を受けさせましょう!とこのブログで提案してます。

小学校のテストや成績表だけでは、細かい学力まではわかりません。
調子にのって勉強しない子もでてきます。

大事なのは、小学生のうちから高校受験をみすえて、今どれだけ学力があるのか、将来志望校となる学校との距離はどれだけあるのかを意識することが大事だと考えてます。

別に、小学生の子どもにハチマキをつけて家で勉強させてくださいと言ってるのではありません。

春休み、夏休み、冬休みに、模試を受けさせて親子で現状を正確に把握、そして少しずつ高校の話もしてみる。

これを年に3回。4年生から受けさせれば合計12回できるわけです。

うちは「中学受験させてエスカレーター式で進級させるから、高校は考えなくて良いな」というのは危険です。

中学受験をさせる理由として、高校受験もしくは大学受験で苦労させたくないから。。。と考えてるご家庭も多いと思います。

ただ、それは親の勝手なおせっかいではないかなと感じる部分もあります。

エスカレーター式だからこそ、全然勉強しなくなる子もいる
という事実があります。

なので、仮に受験させて大学まで確保できたとしても、安心してはいけません。

まちがっても「今頑張れば、あとから楽できるのよ」と子どもに話して中学受験させる、もしくは勉強を頑張らせるのはやめていただきたいです。

子どもが望んで行きたい学校があるなら良いのですが
親が安心するためだけに中学受験させるのはオススメできません。
子どもが不幸になります。

事実、エスカレーター式で大学に進級してくる子と、大学受験で勝ち上がってくる子との学力差がありすぎて、補習授業をしてる大学もあります。

 

地域一番手の高校に入れるなら小学5年生の過ごし方が大事

個別指導15年の経験からいうと、地域1番の高校に入る子とそうでない子の差は、小6から見えだすと感じます。

「この子はなにかもってるな」というオーラが出始めるのが小6だと。

もちろん、これは後付の話であり、最初からそんなことは分かりませんでした。

ただ、15年間で指導させていただいた子ども、一人ひとりを思い出すと、そんな気がするなということです。

ここで大事なのは「地域一番」の話であり、二番手の高校になると話は別です。

模試の結果をみると、小学生の時点では厳しいと判定されていた子も、全然はいってます。本人の努力しだいで十分ねらえるということです。

もし、アナタがお子さんを地域一番手の高校に入れたいと考えてるなら、塾に入れるかどうかは別として、小学6年生までに基礎を完成させてください。

小6になってから焦って勉強しだすのはオススメできません。

先々を考え逆算すると、小学5年生のうちに総合的な勉強を始めさせたいものです。

総合的とは、小5の学習内容以外、小1~小4の復習もふまえて勉強させる意味合いです。

「基礎を完成させる」とは、前倒しで教科書の内容を勉強させるということではありません。

ポイントは3つです。

  • 教科書の内容を十分理解できてる
  • 学校のテストは満点もしくは90点
  • 模試に出題される問題に対応できる

基礎学力とは、教科書です。

中学受験にでるような高度の内容を習得させてください
ということではありません。

教科書の内容を習得できてるかの目安は、学校のテスト以外に、年に3回模試で判定しましょう。

特に国語は、学校のテストでは読解力があるのかないのか見えにくいです。

授業でふれたことがない物語、説明文に対処できるかどうかを、見極めておく必要があります。

ここでいう模試とは、中学受験向けのものではありません。
地域にもよると思いますが、大手の集団塾ではなく、お住まいの地域に拠点がある教材会社が作成してる模試です。

塾に通ってなくても受けられるので検討してみてください。

 

英語の塾はいつから?

小学生の英語については、塾よりも家庭で伸ばすことを優先すべきだと考えます。

その理由については、以下のリンク先ページにて解説してますので、興味のある人はチェックしてみてください。

アルパカ

「小中学の子育てナビ」は、お母さんがいつでも笑顔でいられるように、という思いで開設されたメディアです。

個別指導15年、1000人以上の子どもを教え、同時に保護者と接してきました。その経験をまとめました。仕事や家事で忙しいお母さんの負担を少しでも軽くできたら嬉しいです!
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