今回は中学生3年、もしくは保護者向けに志望校の選び方を解説します。個人差はありますが、夏休み前で本当に行きたい高校を見つけられてる人は少ないです。
ざっくり言えば「普通科であれば」ぐらいのイメージしかありません。中学校の面談でも内申点や偏差値にあわせて、「ここは厳しい」「今の段階では、大丈夫」ぐらいの指導しかやりません。1人あたり10~15分です。
今の学力よりも偏差値が高めの高校を目標にする考え方があります。これ自体は間違いではないのですが、どこまで高くするかの加減がムズカシイです。
志望校は1ランク上がちょうど良い
目標は高ければ良いのではありません。設定が高すぎると、現実感がなさすぎて行動に移せなくなります。心と体(行動)のバランスがちょうど良くとれる目標が理想です。
15年間の個別指導塾での経験から言うと、「1ランク上」に目標設定すると良いです。
(個人差はあると思いますが)
地域の高校の偏差値はネットで調べればすぐに見つけられます。できれば夏休みが終わる前に、地域で一番大きな模試を受けてみると良いでしょう。公開会場のほかに、個別指導塾でも受けられるところが多いはずです。まずは模試のホームページで確認してください。
大手の集団塾の場合、独自の模試があります。多くの場合、他の模試と同じ日に設定されてるので、受けられません。
機会があれば受けたことのない模試(地域で一番大きい)をやってみるのもおすすめです。問題の質がどうのこうのではなく、もってるデータが違うからです。集団塾の模試は、そこに通ってる生徒のデータがメインです。たしかに集団塾に通う生徒さんは比較的偏差値が高めなのですが、世の中には強者がたくさんいることを忘れてはいけません。
2ランク上の志望校を設定するデメリット
2ランク上の高校を目標にすると、受験勉強にマイスナスの影響がでやすい気がします。がんばってもムリ。。。と不安や心配ばかりします。
どうしても入学したい!という熱意があれば問題ありません。しかし中途半端な考えで2ランク上の高校を目標にすると、勉強が手につかなくなるかもしれません。
行きたい高校にこだわりがないなら、3ヶ月に1度のペースで志望校を変更すると良いです。その時期にあわせて1ランク上にするのです。
例えば4月時点で1ランク上がA高校だとします。3ヶ月後に自分の偏差値を調べたらA高校の力があったとします。そしたらAより1ランク上のB高校に変更するのです。
4月にいきなり2ランク上のB高校を目指すよりも、3ヶ月間集中して勉強できる可能性が高いです。下手に高い目標にすると、睡眠時間を削って、、、など根性論を持ち出すようになります。それで大丈夫な人もいるし、武勇伝を語る大人もいるでしょう。しかし、みんがそれで成功するわけではありません。おそらく数%の成功率だと思います。
眠ることで脳は記憶を整理します。勉強だけでなくカラダを作るのも寝てる間です。
女の子の場合は、がんばりすぎると体にすぐ影響がでます。受験勉強は長期戦です。短期決戦の期末テストとは違いますので、わけて考えないといけません。
中学3年生なら
中3になったら、現実的な戦略も必要になります。中学1年生なら、志望校は地域№1に設定しても良いと思うし、そのぐらいの気合がほしいところです。
しかし、中学3年生が同じようなことをしてはいけません。きちんと地面に足をつけて、着実に前に進む方法を考えるべきです。
中3の4月~7月というのは何かと受験勉強には集中できません。部活もあるだろうし、地域によっては修学旅行があるでしょう。さらにいえば「夏休みにイッパイ勉強する!」という逃げる口実が作りやすいことも影響してます。
範囲が決められてる定期テストと受験は違います。きょくたんに言えば、3年間に利用した教科書全てが範囲です。
長期戦で使える知識を定着させるには、短気で覚えるのではなく時間をかけて熟成させないといけません。覚えては忘れるを何度も繰り返すことで確実に忘れにくい、入試で使える知識になります。
まとめ
受験勉強で最大の武器は「時間」なのです。分かりやすい授業とかテキストとか、そちらに目がいきがちです。でもそれより大事なのは、ゆっくり確実に前に進むための時間なんです。夏休み前の数ヶ月でどのような受験勉強をするのか? 有効に使うためには目標設定が大事なんだというのは今日のポイントです。
ゆっくり急ぎましょう!