小学生から模試を意識して勉強させる。中学受験の有無は関係ナシ

中学受験をするしないに関わらず、小学生のうちに、より高度な学習にトライする意義は大きいです。

とはいえ、「より高度」と言われても、曖昧すぎでピンときませんよね。

このページでは、将来の高校、大学受験を見据えて、保護者がどう取り組むのが理想かをお伝えします。

個別指導15年間の経験をふまえてお話します。(小4~6年生を想定してます)

まずは、レベルの目安から話します。

小学校のテストは論外でいきます。あれは「100点が当たり前」ぐらいの気持ちで親は構えてないといけません。

 

基準は、地域別に行われる「模試」にします。

模試といえば、受験しない子どもには関係ないのでは?
と思うかもしれませんが、誰でも受けてかまいません。

中学受験用の模試ではなく、一般的に学力をはかる趣旨の模試がおすすめです。

全国模試よりも、地域系の模試を受けてください。

大学受験であれば全国模試を受ける子がほとんどですが、小中学生は地域の模試を受けます。
つまり、その地域の中学や高校受験に関しては、地域系の模試のほうがデータをもってます。

将来の高校受験を見据えたデータをとるなら、地域の模試がベストです。
各地の大手集団塾が開催してるものより、教材会社が実施してる模試がおすすめです。

試験は本会場のほかに、個別指導塾でも行われてます。
試験を開催する会社のホームページに詳細は書かれてあるので確認してください。

だいたい1回3500~4000円程度です。

基本的には春休み、夏休み、冬休みの年3回受けると良いです。

学校のテスト、模試、ともに教書からしか出題されません。

違いはなにかといえば、「模試は範囲がない」ということです。

もちろん、申し込めば範囲表は渡されますが、「それまでに学校で習った項目全て」と考えて間違いありません。

これは、ある意味、範囲がないのと同じと言えます。

 

学校のテストは、範囲が限定されるので、短期集中で勉強して乗り切れます。

しかも、範囲が明確なので、ある種の予想も可能です。

例えば、算数で「かけ算」が範囲だとしたら、文章題で意味がわからないときは「かけ算」で式を作れば当たってしまうこともありえます。

模試は、全範囲なので、短期集中や予想がききません。

これは将来の高校入試でも同じなので、小学生のころから訓練するのにもってこいです。

「楽して成功できない」という厳しい現実を早い段階から教え込むことで、中学3年生になってから慌てずに済みます。

小学生の家庭学習のさせ方。

 

学習の基本は教科書です。

これは小学校のテスト、中学校の定期テスト、公立高校の入試、全てに共通します。

教科書をバカにして参考書を大事にする子にならないように注意してください。

わたしの経験では、地域ナンバー1の高校に入る子は、必ず教科書を大事にしてます。

教科書を徹底的に勉強して、そのあとに市販の参考書や問題集に手をつけてます。

とはいえ、問題を解きながら練習しないと力がつかないので、問題集は準備していただきます。

ポイントは問題集をとくときは、手元に教科書を準備しておくことが大事だということです。

 

レベルが極端に高い問題集はいりません。

今なら、メルカリやヤフーオークションを利用すれば、学習塾でしか買えない問題集や参考書を購入できます。

しかし、それらはいりません。

本屋で販売されてる問題集で十分です。(私立受験用はいりません)

 

ふだんは、学校の授業にあわせて問題集をとかせてください。

学校のテストがいつなのかを保護者が把握しておくことも重要です。

問題集には書き込ませず、ノートに答えをかかせてください。

答えを書き込んでしまうと、1回しか使えません。

問題集に書き込むのは、解いた日付と、間違えた場所にチェックをいれさせてください。

長期休みに入ったら、問題集のときなおしをさせます。(模試対策)

模試の範囲は、前学年のものも含まれます。なので学年が上がっても問題集は処分しないように注意してください。

このときは、一から順番にやるのではなく、問題集の目次を子どもと一緒にみて、自信がないものから復習させてください。

「勉強に優先順位をつける」という考え方を小学生のうちから教えましょう。

 

さらに、間違えた部分(問題集にチェックをいれてる)を先にやってしまうのも良いことです。

効率の良い勉強をすることが、試験勉強では重要なことを実感させてください。

 

効率が大事だと伝えたら、次は地味な勉強も大事であることを教えます。

今までにといてきた全ての問題をもう一度やりなおしさせます。

本人は、これは覚えてると思っていても、意外に忘れてるものが多いです。

わたしはローラー作戦と読んでますが、試験を受けるにあたり不安要素は何一つない状態を作る、つまり全ての範囲を徹底的に分析、復習しなおす姿勢を身に着けさせてほしいのです。

ローラー作戦は時間がかかります。これを最初にやると、全ての範囲を復習する前に試験日がきてしまいます。

だから、効率性を重視した勉強を先にさせるのです。これで目標点の6~7割を確保して
ローラー作戦で8~9割まで完成させます。

なぜ10割と言わないか?
それは模試は時間との勝負だからです。つまり制限時間内に回答する訓練ができて10割目指せるのです。

わたしは過去問を利用して、制限時間内にとかせる練習もさせますが、一般家庭では問題を入手するのが難しいので、目標は8~9割とします。(国語と算数)

理科と社会科で時間が足りないということはないので、この2教科は10割を目指すのもアリかと思います。

長期休みだけ、個別指導塾に通わせて模試の過去問演習をさせるのもアリです。その塾が過去問をもってるかどうか、こちらの希望にそった授業をしてくれるかによりますが、相談だけでもしてみる価値はあるかもしれません。

長期休みの問題演習について。

基本は、ふだん使ってる問題集を長期休みの勉強で使用するのでokです。

ただ、国語に関しては、教科書に関係ない問題集を長期休みでは演習させてください。

模試では、学校の授業で扱ってない文章が出題されますので。

 

アルパカ

「小中学の子育てナビ」は、お母さんがいつでも笑顔でいられるように、という思いで開設されたメディアです。

個別指導15年、1000人以上の子どもを教え、同時に保護者と接してきました。その経験をまとめました。仕事や家事で忙しいお母さんの負担を少しでも軽くできたら嬉しいです!
プロフィールを読む

アルパカをフォローする
小学生の家庭学習
タイトルとURLをコピーしました