このページでは小学生のランドセル置き場について話します。
整理整頓できる、家で勉強する子どもに育てるアイデアをまとめました。
個別指導15年の経験をふまえて、解説します。
整理整頓が苦手な子どもの成績は伸びにくいです。(特に男の子)
もちろん例外もあって、勉強ができるけれども整理整頓が苦手の子もいます。
ランドセルを決まった場所に収納できるかは、子どもの今後をみるためのバロメーターになります。
ランドセル置き場は、子どもの動線にそった位置に置くのが鉄則です。
つまり、小学校から帰宅後に、家の中をどのように動き回るのか?
そのライン上にランドセル置き場を作るのです。
保護者の都合の良い場所を指定しても意味がありません。
子どもを観察してみましょう。
帰宅後、どこに向かい、どこに落ち着くでしょうか?
その線にランドセル置き場がないと、床に置きっぱなしになります。
玄関からすぐトイレに向かう子もいます。
玄関からリビングのソファーにダッシュする子もいます。
共通してるのは、仮に自分の部屋があっても、帰宅後の行動線上には入ってないということです。
勉強部屋を作ってあげた保護者の感覚からすれば、ランドセルは部屋の収納スペースに置いてほしいですよね。
最初は、部屋にランドセル置き場を作るのもアリです。ただ、ルールを決めてもダメな子は、部屋はあきらめたほうが良いです。
「どうしてそんなこともできないの?」と言いたくなると思います。ただ、何度も注意するのはエネルギーが必要ですし、家の中で自分だけが大声をあげてる、、、というのは虚しくなるものです。
行動できないのは、本人のせいではなく習慣化させる工夫が足りない
と考え方を変えてみましょう。
帰宅後の子どもの行動を観察してみてください。
ちなみに、ここで言うランドセルの置き場は一時的なスペース
と考えていただいてもかまいません。
つまり、帰宅後とりあえず置く場所ということです。
学校ではトイレ(大)は我慢してる
という小学生が多いです。
となると帰宅後は即トイレ~という子も多いかもしれません。
そういう子は一時的な置き場として玄関、もしくはトイレの近くに設置するのもアリです。
これは家の間取りによるので、一言ではいえませんが。(リビングの先にトイレがあるなら、置き場はリビングでも良いです)
家庭学習や明日の準備で必ずランドセルはあけないといけませんから
置き場から持ち運ぶ必要がでてきます。
もちろん、用が済んだら同じ場所に戻してもかまいません。
ただ、用が済んだあとの行動線上に置き場所がないと、元に戻りません。
つまり、仮に玄関にランドセル置き場を作っても、帰宅後はちゃんと置いても、
夜勉強して明日の準備が終わったら、置いてくれるかは怪しいということです。
なので行動線にしたがって、置き場を二ヵ所作るのもアリです。
ランドセルを置く場所以外に作るべきルール。
ルールはあまり多すぎると、習慣になりません。
最低限のルールではじめるべきです。
なので「床にランドセルをおかない」と決めると良いです。
仮にランドセル置き場を床にするにしても、カゴを用意してそこにいれるようにしましょう。(百均のカゴで十分です)
床にモノを置かないと決めるだけで、意識は全然違ってきます。
床におけないなら、どこに置けばいいの?と頭を使うようになります。
置き場を決めたからといって必ずランドセルをそこに置くとは限りません。
場所の次に大事なのが、置きやすさです。
人は面倒な行動をできるだけ回避したいと考えます。
これは大人も子供も同じです。
床にモノが散らかりやすいのは、置きやすいからです。
ランドセルを置くという動作にしても、カラーボックスの中にいれるのか、カゴに入れるのか、机の上のかける場所につるさげるのか?
それぞれの動作を細かくわけると、完了までのアクション数が違うんです。
習慣づけたいなら、ランドセルを置くまでのハードルを下げて、簡単にすることが一番です!
特に整理が苦手な子は、できるだけアクションが少ない置き方にしてください。
おしゃれな収納ボックスかどうかは、大人の自己満足であり、子どもには一切関係ありません。
整理が苦手な子なら、床にカゴをおいて入れさせるのが一番成功確率が高いです。(経験上)
勉強部屋があるなしにかかわらず、小学生はリビングで行動する子が多いです。
勉強もリビングでやる子もいます。
なので無理やり勉強部屋にランドセルを置かせるのは、家庭学習から子どもを遠ざける要因にもなりかねません。
中学生になると、一人になりたいという子もでてきますが、小学生のうちは家族のいる場所を好む傾向があります。
わたしはリビングで勉強させることは問題ないと考えてます。
いずれ、子供は親から離れていきますので、いまのうちはリビングで伸び伸び勉強させるのもアリです。