このページでは、話を聞かない子どもの対処法を解説します。
子どもが話を聞かない原因はいくつかあります。
ここでは可能性が高いものを3つ紹介します。
1つ目の原因は過保護です。
子どもが話を聞かなくても親がカバーしてくれると分かっているから、話を聞く重要性を感じてない場合にこうなります。
例えば、バスケやサッカーのクラブチームで、コーチの連絡を親がしっかり聞いてマネージメントする場合、子どもは話を聞きません。
親に甘えてしまっていて、自分が話を聞かないと大変なことになる危機感がないのです。
対処法としては、子ども自身が話を聞かないと損をする体験をさせること。
たしかに、保護者の立場からすると気が気ではないと思います。
しかし、このまま成長すると、子どもが大変なことになります。
例えば、学校の提出物を締め切りまでに出せなくて、テストの点は良いのに成績が低くつけられるとかですね。
年齢を重ねると子どもは親から少しずつ距離を置くようになります。
つまり保護者が常に子どものカバーができる状況ではなくなるのです。
早い段階で、人の話を聞かないと自分が損することを認識させるのが得策です。
2つ目は、「親が子どもの話しを聞いていない」です。
子どもは親のマネをします。
大人が子どもの話を聞かなければ、子どもも話を聞きません。
ここで重要なのは、ほとんどの保護者はちゃんと子どもの話を聞いているといことです。
ただ、子どもはそう思っていないケースが多い。
この原因は「ながら作業」です。
子どもの目を見て話を聞かずに、家事をしながら聞いてしまう保護者が多いです。
子どもからすると、話をちゃんと聞いてくれないと感じます。
相手の目を見て話を聞く重要性は誰でも知っています。
いざ仕事でお客さまと接するとき、休みの日にお友達とカフェでお話をするとき、必ず相手の目を見て話すと思います。
なのに相手が家族となると、無意識のうちに他の作業などを優先して「ながら」で子どもの話を聞いてしまうのです。
ちゃんと話を聞いてくれる親いると、子どもの話し方が上手くなります。
相手に自分の考えをきちんと伝えられるようになると、相手の話もきちんと聞けるようになります。
3つ目は「親が頭ごなしに子どもを注意している」です。
何度言っても聞き分けのない子には厳しく注意することもあると思います。
ただそれが日課になってしまうと、子どもは防衛策を考えます。
「言い返す(反抗する)」もしくは「無視する」、この2つが多いです。
子どもの年齢が小さいほど、親に抵抗できませんので「無視する」を選択します。
すると親が何を言っても聞く耳をもちません。
対処法としては、頭ごなしに注意するのをやめること。
保護者自身のイライラを減らすことが重要です。
仕事や家事、育児でストレスがたまっていると、ちょっとしたことでも怒ってしまいます。
少しでも心理的に余裕のある状態を作っておいたほうが良いです。
【関連】
注意するときも、子どもの言い分をとりあえず聞く姿勢を見せましょう。
とはいえ、子どもが調子にのる場合も多いので、このラインまでは我慢すると事前に決めて接すると良いです。
アンガーマネジメントの観点からいうと、事前に「怒らない」などのルールを決めておくだけで怒りの何割かを減らせることが分かっています。