このページでは小学生向けにプログラミング学習の始め方を紹介します。
どんな教育をすればよいのか悩んでる保護者向けの内容になります。
小学校でやるプログラミングの内容
そもそも、小学校でどんな授業を子どもが受けるのか?
保護者として知っておきたいところです。
結論からいうと、「プログラミング」という科目が増えるわけではありません。
既存の教科で、プログラミング的思考(論理的思考力&問題解決能力)を学ぶにとどまります。
なので、国語や算数のように、専用の教科書が学校から配布されるわけではありません。(各教科の範囲内で学習します)
プログラマーを養成するのが目的ではなくて、コンピューターを通して考え方を学ばせる
と覚えておけばokです。
親が小学生だったころと何が変わる?
ルールに従い、ひとつの正解(ゴール、出口)を見つけるのがこれまでの教育。
これからは、ルールを使って別の出口を自分で見つけられる子が理想になります。
(ときには自分でルールを作ることも)
国社数理を効率よく学び、正解が一つしかないテストで1点でも多くとるのが正義だったわけですが、、、
「人と違っていいんだ」と言われると、子供よりも保護者のほうが不安になると思います。
自分の子どもだけが、教室で浮いてたらどうしよう。。。と心配しちゃいますよね?
そういう意味では、保護者の理解なくして新しい教育は成り立たないと言えます。
親の悩み:決め手にかける情報不足
小学生向けのプログラミン学習法は複数存在してます。
自宅で完結するもの、教室まで足を運ぶ必要があるもの、いろいろです。
なので、どれが良いのか悩むこと必至。
プログラミングがやっかいなのは、参考にする情報(成功事例)が少ないこと。
結論:表現したいことが頭いっぱいある子に育てる
プログラミング学習を目的化してしまうと、英語教育と同じ道をたどります。
どういうことか?
- 中高の6年間英語を学んでるのに、「話せる」と自信を持っている人は少ない
- 英語を公用語にする企業が増え、TOEICも盛んになってる。でも話せない。
- 決められたことは言えるけれども、それ以外はダメ
これが日本の英語教育の評価です。
話したいこと、やりたいことがあって、英語を手段として使う
これが正しい順序なわけですが
実際には、勉強が目的になってしまい
肝心の伝えたいこと、やりたいことが見つからない、、、
これが「英語が話せない」と言う人が多い理由です。
本来、伝えたいこと、やりたいことがあれば、中学生の英文法で通じます。
なにをもって「話せる」とするのか、誰にも線引きできません。
だから、「話せない」という発想自体がないはず。
プログラミンも同じで、ルール(言語)を学ばせることだけが目的化すると、英語教育の二の舞になりかねません。
- 小学生は「HOW(どのように)」よりも「WHAT(なに)」が大事!
- さまざまなことに触れ、興味関心を高める
- 並行してプログラミングでアイデアを具現化できる喜びを学習させる
プログラマーを目指さない
いま求人をみると、プログラマーは引く手あまたの状態だと分かります。
ただ、子どもたちが大人になるころには様変わりしてます。
今よりもプログラマーの数も増え、AIも発達してます。
「プログラミングができれば将来は安泰」はありえないので注意してください。
プログラマーになるためではなく、ブログラミングを使って(もしくはプログラマーを雇って)自分のやりたいことを具現化できるように教育することが大事です!
小学生向けプログラミング学習の流れ
ステップ1:全体のイメージを作る
このステップでは、プログラミングの全体像を学びます。
「こういう条件の場合は、この動作をする」と命令するのがプログラミングだとわかればokです。
テレビ番組
・[NHK for School]Why!?プログラミング
ステップ2:プログラミングツールを使ってみる
プログラミング言語を学んでない小学生でも使えるツールはいくつかあります。
スクラッチを使ってイメージを作ってみましょう。
・[NHK for School]スクラッチをはじめよう ~ワイワイプログラミング
ステップ3:ゲームを作る/ロボットを動かす
ゲームを作ったり、ロボットを作って動かす学習にはいります。
ゲームとロボット、どちらをやるかは自由です(本人の希望があれば)
と言っても、「どちらがオススメですか?」という質問があると思うのでお答えます。
小学生なら、ロボットからプログラミング学習を始めるのがオススメ!
バーチャルとリアルの世界の両方から学べるので、子どもに楽しさが伝わりやすいです。
プログラミングトイ
これがプログラミングトイの基本になります。
・楽しい工作シリーズ(セット)/タミヤ
タブレットやスマホ、パソコンなしで始められるプログラミングトイです。
本来はコンピューターで命令する内容を、「プログラミングバー」で行います。
命令=「条件⇒結果」というメカニズムを学ぶのに十分な教材です。
・KOOV(クーブ)/ソニー
「がくしゅうコース」「ロボットレシピ(24種)」「じゆうせいさく」
の3コースが用意されてます。
アプリを立ち上げて、好きなコースを選択。
ブロックを組み立て、アプリから命令をして動作を決定します。
対象年齢は8才以上。
細かいブロックがたくさんあって「うちの子、絶対ムリ!」と思うかもしれませんが、教え方が工夫されてるので、ブロックが苦手な子でも大丈夫です(さすがソニー)
・Nintendo Labo(ニンテンドーラボ)
パソコンやタブレットを使わない代わりに、ゲーム機のNintendo Switchが必要になります。
スイッチを持ってるのであれば、Nintendo Labo(ニンテンドーラボ)から始めるのがオススメ。
段ボール工作なので、完成品は地味なのですが、Switchを連動させることで親子で遊びながらプログラミングが学べる教材に変身します。
小学生、特に低学年は親子で楽しむことがとても大事です。
ゲーム
・Minecraft(マインクラフト)
・「マインクラフト Hour of Code」