中学歴史の暗記法。コツは具体と抽象の往復を繰り返す!

このページは、歴史の暗記法を知りたい中学生、もしくはその保護者向けです。

個別指導15年の経験をふまえてお話をさせていただきます。

抽象的な用語を先に覚えて、整理しながら覚えよう

歴史の暗記は「具体と抽象」の往復を意識することが大事!

例えば、「廃藩置県」という具体的な用語を覚えたいなら、「明治維新」という抽象的な言葉とセットで覚えるのです。

「抽象的」の意味は分かりにくいかもですが、とりあえず「それより大きめの話」だと思ってください。
「カレー」に対して抽象的な言葉としては「食べ物」とか「料理」があてはまります。

具体的な用語を1個ずつ力ずくで暗記することもできます。
ただ、時間的に効率が悪く、テストで応用が効きません。

効率性と応用性を高めるには、脳の中で整理しながら覚えるべきです。

例えば、「廃藩置県」「農地改革」「班田収授法」を時代順に並べ替えしなさい
という問題がでた場合。

用語を覚えているだけでは回答できません。

  • 「廃藩置県」を覚えたいなら、「明治」という抽象的な言葉とセットで。
  • 「農地改革」を覚えたいなら、「戦後」もしくは「昭和」という抽象的な言葉とセットで。
  • 「班田収授法」を覚えたいなら、「奈良時代」という抽象的な言葉とセットで。

そして「奈良時代」「明治」「戦後もしくは昭和」を時代順に暗記していれば、答えは「班田収授法」⇒「廃藩置県」⇒「農地改革」の順番だとすぐに分かります。

軸になる「抽象的な用語」を先に覚えよう!

まずは、時代名を覚えましょう。
つぎに「文化名」を覚えます。

そして「人物」「税金」「戦争」、この3つの抽象的な言葉を意識して教科書を読みましょう。

できれば、「人物」は青「税金」は黄色「戦争」は赤
と色を決めてマーカーを引くと良いです。

こうやってバラバラの用語を、整理していくのです。

用語との接触回数を増やすと、自然に暗記できる

ここまでは効率的に、そしてテストで応用が効く暗記のコツを話しました。

次は、そもそそも「どうやったら暗記できるの?」という話です。
「私は頭が悪いから、暗記が苦手です」という中学生がおられますが、それは違います。

暗記に才能は関係ありません。やるかやらないかだけ。

もちろん、1日で覚えられる人、3日で覚えられる人、1ヶ月かかる人と個人差はあります。

中学に入る以前の知識量で差がでるのは間違いありません。
ただ、どのぐらいの期間で覚えられるかで成績は決まりません。
テストで点数がとれれば、良いのですから。

ポイントは3つです。

  • 暗記に才能は関係ない。やるからないか。
  • 自分が暗記するのにどのぐらいの時間が必要かを知る。そしてテスト日から逆算して、勉強を始める。
  • 暗記は「接触回数」が命。覚えようとしてなくて良い!ただ、用語を見る回数を増やす。

暗記しようとするから、暗記できていないときに凹むのです。
そうではなくて、用語にふれることを意識してください(覚えるのではなく)

「地租改正」と1週間に1回10分かけて覚えようとするよりも、1日1分見るのを1週間続けたたほうが、暗記できる可能性は上がります。

あとは、自分の暗記力にあわせて、用語との接触回数や暗記期間を調節していけば良いです。

テスト日からの逆算

テスト日の1週間前には、ここまで覚えておきたい。
だから、この日から勉強を始める

こういう感じでゴールから逆算することです。

テストの範囲表がでないと勉強しない子がいますが、その考え方を捨てない限り成績は上がりません。

暗記に才能は関係ないといいましたが、小学生のころからの知識量で差はついてるのですから、みんなと同じスタートで良いわけがありません。

テスト範囲がでていなくても、これは範囲になるだろうと予測がつくものは必ずあるはずです。

語呂合わせについて

中学歴史の暗記法のひとつとして、語呂合わせがあります。

この方法はとてもパワフルでおすすめです。

ただ、最初に話した通り、時代名や文化名など抽象的な言葉を先に覚えて
脳の中に整理箱を作るのが先だと、個人的には思っています。

「時代名を覚えるための語呂合わせ」

こういうのは、最初の時点でどんどん活用してください。

アルパカ

「小中学の子育てナビ」は、お母さんがいつでも笑顔でいられるように、という思いで開設されたメディアです。

個別指導15年、1000人以上の子どもを教え、同時に保護者と接してきました。その経験をまとめました。仕事や家事で忙しいお母さんの負担を少しでも軽くできたら嬉しいです!
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