【小学生】算数のつまずきを保護者がチェックするときの考え方

このページでは、「算数のつまずき」について対処法を解説します。

小学生の子どもがいる保護者向けの内容になります。

算数のつまずきに関しては、2通りのアプローチがあります。

  • 小学校の授業にあわせて、つまずきを確認する
  • 春、夏、冬の長期休みで、つまずきを探して復習させる

個別指導15年の経験をふまえてお話をさせていただきます。

小学校の授業にあわせて、つまずきを確認する

新しく習う単元を理解するのに必要な、
過去の学習内容につまずきがないかをチェックするのがポイント

例えば、小学4年生で学習する四則計算
(たし算、ひき算、かけ算、わり算の混合計算)

16-(12÷4)=


こんな感じの計算です。

教科書では、

  • 基本的に左から計算
  • ( )が最優先
  • かけ算、わり算が次に優先

という感じで習います。

仮に、子どもが四則経験でつまずいたとしたら、
過去に学習済みの部分に戻るという選択肢を
頭に用意しておくことです。

どういうことか?

四則計算でつまずきを見つけた場合
多くの保護者が、新しく習うルールを理解してない
と考えます。

たしかに、四則経験でつまずく場合
それが原因であることが一番多いです。

ただ、過去に学習した内容を十分理解してないために
四則計算で○がつかない可能性もあります。

例えば
16-(12÷4)=

はできるのに

8+72÷8

だと○がつかない場合

答えを「10」にしてるならルールが理解できてないと判断してかまいません。
(8+72=80 80÷8=10と計算してる)

ただ、それ以外だと

72÷8
もしくは
9+8
の計算を間違えてる(完璧にこなせない)
可能性が高いです。

ここでは、凡ミスも含めて
過去に学習してるものを間違えてる場合
全て「つまずき」と考えます。

72÷8で間違えてるなら

8×9=72を間違えて覚えてないか

そもそも8×9=72
を利用して「72÷8」の答えをだすことを
理解してるのかまでチェックしないといけません。

「9+8」で間違えてる場合
繰り上がりの計算ができてないことになります。

繰り返しになりますが、算数のつまずきを見つけたら

新単元の場合は、ルールそのものを理解してないのか
それとも過去の学習済みの内容に穴がないか
この2点を視野にいれて対処することが重要です!

大事なことは、バツを軽く流さないことです。

「凡ミス」だと「次は注意しようね」と軽く流すひともいるかもしれません。

わたしの個別指導15年の経験からすると、凡ミスを軽く扱うのはNGです。

親がそういう反応をみせると、子どもに「甘え」がでてしまいます。

凡ミスをするということは、もともとそういう正確、思考回路をもってるということですから、間違えてもいいんだと勘違いすると、よけいに凡ミスするようになります。

とはいえ、間違えたら「怒ってください」という意味合いではありません。

親が凡ミスでも、「間違いはまちがい」として子どもに認識させること、
そして、なぜミスするのかを過去の単元に戻るところまで含めて考える
ということが重要です。

なので、主要教科の教科書は卒業するまで保管しておくことは必須です。

春、夏、冬の長期休みで、つまずきを探して復習させる

小学校の授業がストップする長期休みで、算数のつまずきを対策するときのポイントを話します。

  • 広く浅くからスタート
  • つまずきを探すのが目的だと忘れない

広く浅く、算数の問題を解かせる

学校のテストで明らかに点がとれてない場合は、はじめからそこをピンポイントで対策してokです。

そうでない場合は、過去の学習内容をひと通りチェックする必要があります。

そのさい、いきなり分厚い問題集を使わないことが大事です。

長期休みといえとも、全てを勉強時間に使えるわけではありません。

勉強時間をとっても算数だけに使うわけにはいきません。

効率的にすすめないと、いくら時間があっても足りません。

まずは、薄い問題集をとかせて、バツのつきぐあいを見るのが鉄則です。

つまずきを見つけたら、その部分深掘りするイメージです。

必ず薄い問題集を準備しないとダメということではありません。

教科書、もしくは計算ドリルの各ページの1番だけ一気に解かせる
という方法でも良いと思います。

答えがあるなら、問題集を買うよりも、学校教材(教科書やドリル)のほうをオススメします。

つまずきを探すのが目的だと忘れない

長期休みになる前に書店にいくと、子どもに問題集を買い求める夫婦を見かけるようになります。

会話を聞いてると、勉強を強制的にやらせるためだけの基準で選んでるようにみえます。

つまり、何か買い与えておかないと、なにも勉強しないからという感じですね。

こうなると、親子そろって、問題集をとくことが目的になってしまいます。

極端にいえば、休み中に遊んでばかりではなく、勉強さえしてくれればok
みたいな感じです。

この考え方だと、とりあえず解いてバツがついたら赤ペンでなおして終わり~
という子に育つ可能性が増えます。

休み中に問題集をとくのは、つまづきを探してできるようになることが目的
という考え方が見についてないのです。

格好だけは「勉強してる」わけですが、本質がズレてるので、目的を達成できないということです。

バツがついたら、自分の伸びしろをみつけたわけなので「ラッキ!!!」と叫ぶくらいの子になってほしいですね。(なかなか難しいですが)

親子そろって、そこまで意識を高くもつことは難しいかもしれません。
特に低学年は、まだそこまで考えられるほど脳が発達してません。

なので低学年のお子さんの場合は、保護者だけでも意識を高くもってください。
そして子どもが大きくなってきたら、意識付けしてください。

低学年のノリのまま、高学年に突入しないように注意してください。

アルパカ

「小中学の子育てナビ」は、お母さんがいつでも笑顔でいられるように、という思いで開設されたメディアです。

個別指導15年、1000人以上の子どもを教え、同時に保護者と接してきました。その経験をまとめました。仕事や家事で忙しいお母さんの負担を少しでも軽くできたら嬉しいです!
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