中学理科の勉強法でポイントになるのは、問題演習です。
高校入試、定期テストに関係なく、必ず出題される王道の問題がたくさんあります。
(あなたが受けるテストで出るかどうかは分かりませんが、よく出るパターンがあるという意味合いです)
教科書の本文の太文字をチェックするだけでなく、実験やグラフ、表をしっかりおさえること。
そして、学校から配布されてるワークを利用して、どのように問題が出題されるかまで確認することが重要です。
練習問題はテスト前ギリギリにやったほうが良い。。
1回やってしまうと、答えを覚えてしまうので、それまでは教科書の暗記を中心に勉強する。
これは間違いです。
理科は問題研究をしっかりやって、解法を誰かにスラスラ説明できるまでやりこむことが重要です。
学校の先生になったつもりで、誰かに説明するイメージで勉強してみてください。
そうすれば、答えを覚えてしまってても、勉強にさしつかえなくなります。
答えが分かると、説明できるは違いますので。
ここでは「蒸散」の王道問題を例にします。
練習問題にたいして、
何もみずにここまで説明できるようになるまで
繰り返し問題をといてほしいです。
理科の教科書を暗記するまで読んでおけば、、、
「蒸散」という用語、そして「気孔」が多い「葉のウラ」が蒸散量が一番多い
ぐらいまでは対応できるはずです。
ただ、具体的な蒸散量をだす方法は、練習問題にあたっておかないと
なかなかふれるチャンスがないと思います。
もちろん、学校の授業で、この実験はやるのですが。
「生物分野」ならば、「ワセリンを葉に塗る塗らないによる質量の変化(蒸散)」は有名です。
教科書の蒸散の説明がのってる場所を確認してみてください。
A~Dの試験サンプルがあって
- Aにはワセリンを塗らない
- Bには葉の裏だけ
- Cには葉の表だけににワセリンをぬる
- Dは葉をとりのぞき、切り口にワセリンを塗る
各サンプルで質量変化の数値がのってるはずです。
減少量の比較
- A:9g
- B:3g
- C:7g
- D:1g
解法としては、各サンプルで蒸散に関わってる部位をピックアップすることです。
サンプルAは、各部を蒸散にフル活用できる状態です。
つまり「葉(表)+葉(ウラ)+茎」
この3つが全て活動して10gの水を蒸散させた(減らした)ということです。
同じようにしてB~Dも考えます。
Aと違いB~Dにはワセリンが使用されてます。
ワセリンを塗る=そこでは蒸散できないと考えればokです。
B:「葉(表)+茎」=3g
C:「葉(ウラ)+茎」=7g
D:「茎」=1g
各部の蒸散量をだしてみましょう。
茎の蒸散量
茎の蒸散量はDから「1g」と分かります。
葉(表)の蒸散量
分かったものを数字におきかえて、残りの部分をだしていきます。
茎の1gをB「葉(表)+茎」にあてはめてみましょう。
すると「葉(表)+1g」=3gです。
ということは「葉(表)」の部分が2gだと分かります。
葉(ウラ)の蒸散量
茎の1gをC「葉(ウラ)+茎」にあてはめてみましょう。
すると「葉(ウラ)+1g」=7gです。
ということは「葉(裏)」の部分が6gだと分かります。
よって
- 葉(表)=2g
- 葉(ウラ)=6g
- 茎=1g
が蒸散量となります。
ちなみにテストでは
「葉の裏からの蒸散量を求めなさい(答え:6g)」
「実験結果から、葉の蒸散量が多い部位はどこか(答え:葉のウラ)」
みたいなことを聞かれます。
各単元に対して、よく出る問題をピックアップする。
そして、解法を説明できるまで練習する。
すると、問題の本質がみえます。
この本質をつかむと、同じ系統の問題であれば、出題形式が変わっても対応できます。
つまり、さきほの例でいえば「葉の表の蒸散量はいくつですか」みたいなものでも対応できるということです。
問題の本質をつかむには、2つの方法があります。
- 大量の問題をといて、そこから学びをえる
- 王道の問題をひとつ選び出し、説明できるまで何回も繰り返す
どちらでも、勉強さえすればゴールにたどりつけます。
わたしのオススメは、後者「王道の問題を何回も繰り返し、そこから本質をつかむ」です。
本質をつかんだら、このパターンの問題は、どういうところが聞かれるんだろう
と興味をもって調べてみてください。
学校の先生に聞いても良いでしょうし、ワーク以外に、学校で使用したプリントなどににた問題はないかを見たり、ネットで調べたり、問題集を1冊用意してもらう、いろいろ方法はあると思います。
ただ、王道の問題を、何もみずに説明できるまで繰り返さないうちに、別の問題に手をだすのはNGです。