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家で勉強させる場所は子ども部屋が良いのか?リビングや台所でもいいのか

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前回は家で勉強しない子どもに第一にやらなければいけないことを話しました。

家庭学習のルール作り「=同じ時間に、同じ場所で、勉強させる」が重要でした。

【参考リンク】家で勉強しない娘、息子に親がやるべきことは勉強法を教えることではない

 

今回は「子どもの勉強する場所」についての話です。

勉強部屋があっても台所や居間で勉強する子もいますし、逆に部屋に閉じこもってしまうので、何をやっているか分からない子もいます。

 

一方で【家が狭い、兄弟が多い】という理由で、子どもに十分な学習環境を作れないことに親として申し訳ないと悩んでいる人までいます。

子どもにどこで勉強させるかは、どの保護者にとっても悩みの種。
今回は「勉強と場所」について解説していきます。

 

勉強に関係無い物をおかない場所が、最も集中できる環境

「やりたいことに関係がないものは全て排除した部屋が最も集中できる場所」という心理学の研究結果があります。

勉強に関係ない物は一切置かない部屋こそ、最も勉強に集中できる場所になのです。

 

子どもに部屋を必ず与えないと、勉強しないのかといえば違います。
リビングや台所で勉強して成績が良い子はたくさんいます。

 

この違いはどこから生まれるのか?

勉強に関係のない物をイメージしてください。

 

漫画、スマホ、タブレット、ゲーム、テレビ、

 

↑これらが保護者からの回答に多いです。
間違いではありません。

でも見方をかえてみると、漫画で歴史を勉強できる場合もありますし、スマホやタブレットで動画の有料授業を受けることもできますし、辞書代わりに調べ物もできます。

今やゲーム機も遊ぶだけでなく、スマホのように使う機能もついてます。

勉強に最も関係のありそうな「消しゴム」。
子どもによっては「最も遊びたくなる道具」になります。

勉強に関係あるかは大人ではなく子どもの脳が決めること

大事なのは「脳が自分の周りにあるモノに対してどう判断するか?」です。

何か目新しい情報を脳が少しでも感じれば、そちらに意識がむきます。
「気が散る」とか「集中力がきれる」というのはこの瞬間に起きやすいです。

 

床にゴミが落ちているだけでも気が散る子でも、それが日常的になれば集中できるようになります。

勉強道具として使う事典でさえも、本棚ではなく床に置きっぱなしであれば集中力を奪う原因となります。

 

大人ならスタバやドトールのような喫茶店で仕事をするとはかどるという人も多いでしょう。

理由は自分に関係するモノが喫茶店にはないからです。

自分や家族のモノだと「これ何だっけ」と気にはなりますけど、他人のものは案外脳は気にしないのです。

ここから何が言えるかというと、同じ場所で勉強すれば「脳に勉強以外の新しい情報」を与えないようにできます。

そういう意味では場所はどこでも良いということになります。とりあえずは^^

 

次に重要なのは勉強する場所を同じ状態に保つことです。

変化があると脳は気になって勉強に集中できなくなりますから。

部屋を同じ状態に保つというのは「2通りの解釈」があると思います。
きれいに保つか、汚いまま保つかのどちらかです。

 

部屋がごちゃごちゃして、世間では汚部屋という場所で日々研究に励む大学教授もおられます。
しかも有名なしょうを賞を獲得してたりします。

わたしたちからみて、本がどこにあるかも分からない状態でも、本人はどこにあるのか把握しており、一番作業効率がよく、研究に集中できるということですが、、、

 

こういう例外はありますけど、一般的には「きれいに保つ」ほうが良いことは99%の大人はご賛同いただけると思います。

なので「きれいに保つ」という方向性で話しをすすめます。

子どもに片付けの習慣が身についているか?

きれいに保つ、つまり掃除することです。いつもと違う状態なら、それは子どもの集中力を奪うことにつながります。

なのでモノを使ったら同じ場所に戻すことが重要になります。

 

ということで、子どもに勉強法を教えるまえに片付けの習慣をつけさせましょう。

自分が使ったモノは必ず戻す習慣を早い段階からつけさせることです。
簡単なようでいて大人でもできていないことです。

書店にいけば近藤麻理恵さんの整理術やミニマリスト関連の本がたくさんおいてあります。
子どもの頃に片付ける習慣が身につかないと大人でも同じようになってしまうのです。

習慣化は良い方にも悪い方にも影響してしまいます。

 

勉強させる場所と「音」についての関係も話しておきます。

子どもが集中して勉強するなら、静かな場所のほうが良いのでは?と思うかもしれません。

たしかに「静かな場所」のほうが勉強には集中しやすいといえるでしょう。

ただし耳栓をすれば音は遮断できますし、大人がどう思うかよりも子どもが「うるさいと感じるか」が大事になります。

 

習慣化の段階では子どもの自由でok!一度決めたらそこでやり続ける

それよりも「子どもがどこで勉強したいのか?」を先に優先させてください。

小さい子なら誰かがいるリビングや台所のほうを好む傾向があります。
無理に勉強部屋でさせる必要はないと考えます。

 

逆に部屋に閉じこもって勉強しない子に関しては2つの選択肢があります。

部屋を勉強に適した状態に改造するか、リビングや台所で勉強させるかのどちらか。

 

部屋の改造といっても難しいものはありません。

勉強に全く関係ないと思われるものを、部屋から除去する。

 

無理な場合は勉強する場所に座ったときに子どもの目に入らない場所に配置することです。
例えばマンガ本は子どもの背中側に配置するという感じです。

部屋全体から撤去するのが一番良いですが、現実的には厳しいかもしれません。
どこにおけばいいの?ということになりかねません。

なので現実的な対処法としては「子どもの視線に勉強に関係ないものが目に入らないようにする部屋」を作るようにしてください。

 

勉強にスマホやタブレットを使うなら良いですが、使わない場合は机やテーブルには絶対おかないようにさせます。

本当は勉強中は親が管理するというスタイルが一番良いです。

子ども部屋がないから勉強しないと考えるのは間違い

わたしが子どものころは家に子ども部屋がない(兄弟がいるし部屋数が少ない)という状況でした。

リビングで勉強してましたが、それほど環境の悪さを感じたこともありません。

大事なのは「脳がどう感じるか」です。
うちはアパートだから子供部屋、、、と気にする必要はありません。

 

ビジネスやスポーツで成功している人たちのインタビューにヒントがあります。

成功者たちはみな、自分には何もないから成功できたと語っています。

能力もお金も知識もなかった。
だから人の何倍も努力したんだ
と口を揃えて言うのです

 

仮に家がせまくて子ども部屋を用意できなくても、何ら恥じる必要はありません!

ないからこそ、子どもには「工夫するチャンス」が与えれるのです。

 

小学生や中学生の子育てをしていると「~があったらな」と思う瞬間もあるでしょう。

・もっとお金に余裕があれば、子どもを私立に通わせるんだけどな~。
・もっと時間があれば、子どもの勉強を今よりも見てあげられるんだけどな~。

「ナイ」となげいでも始まりませんし、仮にあっても本当にそうなるか分かりません。

二世タレントや創業者の子どもが必ずしも成功していない事実からも、あるがゆえの悩みを見出すことができますよね。

 

大切なものは今あるものでどうすれば出来るかを考えることです。
今回は「勉強する場所」がテーマでした。

 

勉強部屋を与えることが親の役目ではありません。

家に帰ったら同じ場所で同じ時間に勉強する習慣をつけてあげることが親の役目だと私は考えます。

 

互いに環境のせいにすることなく、今できるベストを尽くす親子関係を築いてほしいです。

アルパカ

「小中学の子育てナビ」は、お母さんがいつでも笑顔でいられるように、という思いで開設されたメディアです。

個別指導15年、1000人以上の子どもを教え、同時に保護者と接してきました。その経験をまとめました。仕事や家事で忙しいお母さんの負担を少しでも軽くできたら嬉しいです!
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