塾に通わず自宅学習のみで公立高校に受かる方法を話します。
もちろん集団塾や個別指導塾に通われている中学生でも実践可能な内容です。
個別指導15年の経験をふまえて、効率的な高校受験の勉強法を解説します。
高校受験の自宅学習を始める前に
先に伝えておきたいことがあります。
中3になると塾に通いだす子が増えますよね。
塾に通わないと無理なのでは、、、
と思っていませんか?
安心してください。
独学でも十分、高校入試は戦えます!
「塾に通う=成績アップ」ではない。家庭学習するしないが重要
塾に通っても、家で全然勉強しない子の成績はあがりません。
大事なのは、塾に関係なく、家庭学習ができるかどうかです。
何ごとも最初が肝心です。
「塾なしで高校受験すること」は、無謀ではない
ということを子どもに伝えてください。
やる気があれば、塾に通わずに自宅学習だけで公立高校は合格できます。
「正しい勉強法でやれば」の話ですが。
「高校入試は総合得点で合否が決まる」という当たり前の法則からいきましょう。
国語、数学、理科、社会、英語の5教科を満遍なく勉強するのではなく、かけた時間に比例して点数が上がりやすい教科を優先するのが鉄則です。
まれに5教科満遍なく勉強しないと気が済まない完璧主義の子がいます。
こだわるのはそこではありませんので注意してください。
※今は優先順位の話をしています。
成績優秀な子が、5教科のバランスを追い求めるのはかまいません
国語はどうする?5割切るなら最優先教科
まずは国語!ふつうは後回しです。
(なぜなら日本語なので勉強してなくても社数理英より得点しやすいから)
しかし、国語の受験勉強を優先させたほうが良い子もいます。
学力テストや模試の得点をチェックしてください。
満点に対して50%とれていますか?
(50点と書かなかったのは北海道のように100点満点じゃない都道府県があるからです)
もし得点率が50%未満なら、他の子よりも読解力がかなり低いです。
ちなみに塾で国語を受講してない限り、ほとんどの子どもが勉強せずに試験を受けてるはずです。
勉強ナシでも国語なら6割はとれる、そんな子が多いのに5割を切ってしまうのは問題です。
無条件で点差をつけられるのはイタイ。
なので国語の対策を先に始めるべきなんです。
とはいうものの国語は範囲があるようで、ないと言わざるをえません。
どんな文章が出題されるか分かりません。
なので必ず出題されると分かっているものを勉強させます
漢字の読み書き
漢字問題は努力した分だけ丸が増えます。
もちろん点数配分は低いかもしれません。
しかし丸暗記で済むというお手軽さを使わない手はありません。
過去問で何点分出題されてるかをチェックしてください。
10点分あれば勉強させる価値はあります。
本屋に行けば高校入試用の漢字テキストは販売されています。
できれば出題率の高いものから漢字が掲載されているものが良いです。
勉強時間さえかければ点数が増えますのでトライしてみましょう
古文
多くの受験生は古文が苦手です。
本文の内容がよく分からないまま、なんとなく回答してます。
現代文よりも得点しにくい古文の何を勉強すれば良いのか?
それはズバリ、仮名遣い問題です。
歴史的仮名遣いを現代仮名遣いに書き換えさせる問題です。
お決まりのパターン問題です。
例えば「をかし」を「おかし」に書き換えるという感じです。
古文問題のなかで1問は必ずでると言っても過言ではありません。
ルールが明確なので教科書で確認して、必ず丸がつくように暗記させてください。
余裕があれば古文単語までいきたいところですが、まずはこのくらいで。
国語の正解率が50%以下なら
・漢字の読み書き
・歴史的仮名遣い
を暗記して得点源にする
理社は短期間で範囲全体を確認
次に手につけるべきは理社!英語や数学のような積み上げ教科より、パズル型の理社のほうが点数は上がりやすいです。出題されやすいポイントにふれさせます。
理解しているかはさておき、サラッと全体を確認させます。なぜか?
ある場所に出かけるとします。
目的地は同じでも、初めて行くのと、何度も行ってるのでは、時間や距離の感じ方が違いませんか?
行ったことがある=全体像を把握してると、目的地までの距離を近くに感じる。
不思議なものですが心理学的には証明されている脳の動きなんです。
これを勉強法にも取り入れてるのです。
高校入試の勉強に使う理社の教材
理社の勉強で必要なのは、教科書と問題集です。
あとは必要に応じて買い足します。
教科書が理想ですが、あわなさそうなら本屋で好みの参考書を探してください。
参考書には2タイプあります。
- 厚さが教科書と同じかそれ以上あるもの
- 右に要点、左に問題が掲載されてるもの
参考書を買うかはさておき、必ず準備してほしいのが「問題集」です。
要点を赤シートで隠しながら覚えてる子が多いのですが、理社は問題を解かないと入試で使える知識になりません。
「天保の改革」や「アヘン戦争」という用語を知ってる子でも「幕府が天保の改革を始めたころの世界の出来事を選びなさい(4択)」という問題を正解できないことが多いです。
(この手の問題は「アヘン戦争」が解答になるように作られます)
一問一答で覚えるのでも良いですが、必ずさいごは試験形式に近い問題を解かせること。
・「1問1答」を使うなら
1問1答形式は導入の段階では、非常に使いやすいです。
理社があまり得意でない子には、最初の教材として使っても良いです。
ただし前述の通り、単純な丸暗記に陥る可能性が高く深みがでない弱点はあります。
なので以下のように演習させます。
ステップ1:問題集をざっと1周させる
暗記するという意識は捨てて、なにができて、なにができないかを印をつけていくと良いです。
できた問題に○をつけるのか、できない問題に?をつけるかは、それはやりやすいほうで。
理社が得意ではない子に、暗記させようとすると必ず挫折します。まずは無理やりでも、問題集を一通り読んだ、という事実を作ることが大事です。
ステップ2:短期間に何周もさせる
ステップ3:問題文を隠して、答え(用語)だけで問題文をあてられるようにする。
裏一問一答の使い方です。ここまでやると知識に深みがでるので、入試形式の問題にも対応しやすくなります。
分かりやすいまとめ、レベル別の問題(一問一答、試験形式の問題)
がバランスよく掲載されてる問題集があります。
これ1冊あれば、定期テストと高校入試の勉強、両方ができます。
各学年別なので、理科3冊(中1~中3)、社会3冊(地理、歴史、公民)が必要になります。
全部そろえると7千円かかりますが、非常にコスパのよい教材です。
まずは理社、1冊ずつで始めて相性を見るのが良いかと思います。
理社の教科書(参考書、問題集)の進め方
理社の教材の使い方には2つのコツがあります。
- 最初は浅く、だんだん深く
- 不完全で良いから1周目は短期集中
教科書、参考書、問題集を一から順番にやらないとダメ
という思い込みをしてる子が多いです。
そんな決まりはありません。
好きなところからスタートしてokです。
仮に問題集にA~Dというふうにレベル分けされてるとします。
A~Dを順番にすべてやる必要はありません。
はじめの1周目はA(やさしい)の問題だけ解くという進め方もありです。
前述の「教科書トレーニング」でも、要点、一問一答、標準問題、応用問題で1単元が構成されてます。
1周目は「要点」と「一問一答」だけをやる
という勉強方法でもokです。
大事なのは、不完全で良いから短期間で1周させることです。
勉強にあきるまえに、「1周した!」という成功体験を与え、称賛することで、受験勉強のモチベーションは継続できます。
ステップ1:目次で得意不得意の仕分け作業
得意な部分(忘れているだけで思い出せばなんとなる、暗記すればなんとかなりそうな内容も含める)と苦手な部分を仕分けします。
目次にどんどん書き込ませます。得意な部分は笑顔マーク、苦手な部分は悲しいマーク。
例えば理科は、植物や動物は笑顔マークで、天気や電気は悲しいマーク。
みたいな感じです。
ステップ2:笑顔マークから勉強を進める
笑顔マークがついた単元から始めましょう。
「できるものは後回しのほうがいいんじゃないの?」と思うかもしれません。
しかし本人の自己申告ですから、当然忘れてることも多いです。
苦手意識はないので、勉強はスムーズに進みます。
まずは得点源にできそうな単元からつぶしていくのが鉄則です。
一点集中の効果
得意な単元ができると、勉強がおもしろくなって周辺の単元まで伸びることがあります。
理科や社会科は、覚える言葉が多くて、あれもこれも勉強しないといけない。。。というイメージが子どもに強くあります。
そのせいで、どっちつかずになり、嫌いな教科になるパターンが多い。
例えば、中学歴史で「安土桃山時代」は、他の時代よりも比較的興味があったとします。
そしたら、一点集中でそこだけ勉強させるのです。
鍛えに鍛えて、この時代ならなにがでても大丈夫!ぐらいにまで仕上げると、本人には自信がつきます。
暗記は嫌い。。。というマイナスイメージもなくなってるし、勉強の仕方も身についてます。
あとは他の時代も同じように勉強すればいけるかも!と本人は思ってくれれば、あとは見守るだけでokです。[/box]
理社を勉強するときは、テーブルのうえには
筆記用具、問題集、そして教科書を準備させてください。
成績の良い子ほど、理社の教科書をしっかり見てます。
テスト(入試を含めて)は教科書からしかでない
ということを経験的に知ってるからです。
教科書に掲載されてる地図や絵から出題されることもあります。
その日に勉強する単元の教科書を開かせてください。
そして文章が苦手なら地図や絵だけでも確認させてください。
1回やっただけで覚えることはありませんが、勉強するたびに教科書を開くのが習慣化すれば、接触回数が増えますので、それだけ記憶に残る可能性もあがります。
ステップ3:苦手な単元の深掘り。場合にはよっては部分的に捨てる
高校入試の過去問を準備します。
笑顔マークの単元の問題がすべて得点できたとします。
目標点に対して、苦手な単元をどこまで勉強すれば良いのかを見極めます。
個人差はありますが、どうしても理解できない単元が必ずあります(理科)
もしそれが、受験勉強の最初の段階でぶちあたったらどうでしょう?
子どもはやる気をなくすと思いませんか?どうせやってもわからないし。。。と勉強してくれなくなります。
事前にわかってれば、そこは後回しにすることもできたはずだし、そこなしでも目標点に届くならパスする選択もあったはずです。
公立高校の入試問題は都道府県によって異なります。私立高校の場合は、学校単位でちがいます。
理社で得点できない子は、問題単位ではなく単元単位で考えてます。
自分は「天気が苦手」だと思いこむと、「飽和水蒸気量」などの基礎用語問題だろうが、ひっかけもでる湿度計算だろうが、一色たんに苦手意識をもちます。
一問一答で「飽和水蒸気量」とおぼえておけば得点できるのに、「天気が苦手」というだけで、そういう基礎部分の勉強までしてない子が多いのです。
保護者には、そこに気づかせてほしいのです。
単元ではなく問題レベルで、苦手かどうかを考える習慣をつけさせてください。
細かくいえば、計算問題でも、簡単なものと難しいものがあります。
なので計算が苦手ということで、その単元を捨てるをもったいないこともあります。
まずは何がでて、何がでないのか?
でるとしたら、どういうレベルなのか?
そこを見極めるのです。
例えば、理科の電気が苦手だとしても、15点分の出題中、基礎用語の問題が6点あるとします。
ならば、難しい計算は飛ばして、先に用語だけでも覚えさせるという手もあるわけです。
「苦手克服!」とハードルをあげず、まずは確実に得点できるものを上積みしていく。
この作業に集中すれば良いのです。
本人としても、確実にここまではとれると自信をもってから、苦手分野を勉強するほうが、やる気を維持できます。
高校受験の数学に必要な3ステップ
数学を勉強する前におさえておきべき事実があります。
「わかる」と「できる」は違う!
先生の分かりやすい説明を聞いて、「できる」と勘違いする子どもが多いです。
自分で問題をとくと、全然分からない(汗)
主要5教科すべてに言えることなのですが、特に「数学」は痛感することでしょう。
授業を真面目に受けてるのに成績が伸びない。。。数学が苦手な子に多いです。
なので、数学の受験勉強をスタートする前に、「分かるとできるは違う」と子どもに伝えておきましょう。
高校入試対策としての数学は、3ステップを意識して勉強させます。
- ステップ1:計算間違いしない
- ステップ2:ジャンルを区別できる
- ステップ3:できない理由を突き詰められる
ステップ1~2は教科書の基本レベル
ステップ3は教科書、問題集、模試、過去問の応用題です。
ステップ1:計算間違いしない
数学の基本は「計算力」です!「でも計算問題って、入試は少ししかでませんよね」と思うかもしれません。
たしかに、純粋な計算問題は全体の10~15%程度しかありません。
ただ、計算がおぼつかないようでは、文章題や関数などに太刀打ちできません。
計算力を使わないのは図形ぐらいで、あとは全て必要です。
小学レベルも含めて、あらゆる計算を安定して解けるまで徹底演習させてください。
ステップ2:ジャンルを区別できる
数学には「式の計算」「平方根」「2次方程式」「関数」などジャンル名がついてます。
教科書の目次をみれば分かります。
ステップ2の目標は、問題をみただけで、どのジャンルなのかを区別できるようにしてください。
各単元の解法を効率よく定着させるには、脳でラベリング、整理整頓させないと定着しません。
理想は「問題をみる」⇒「ジャンルを特定する」⇒「解法を思い出す」という状態を作りたいのです。
むやみに演習問題ばかりやらせても、解法を思い出せなければ意味がありません。
仮に全ての解法を暗記できても、何が必要なのかを思い出すまで時間がかかると、入試の制限時間内に問題がとき終わりません。
毎回、数学の勉強を始める前にジャンル名を確認させてください。(教科書にのってます)
ステップ3:できない理由が突き詰められる
問題集や模試などで、解けなかった問題を復習するのが基本です。
なぜ解けなかったか、原因を特定することが大事です。
ここで○○の解法を使うべきだったのに、○○を使うことさえ思い浮かばなかった。
今度こういう問題がきたら、○○の解法を使う![/box]
↑
こういう反省点を問題と一緒にのせておくのです。
どういう状況になったら、どういう解法を使うかを決めておく。
このネタ帳を入試当日までにどれだけ作り、体にしみこませられるかで点数は決まります。
入試に同じ問題はでませんが、同じ着眼点で解ける問題はたくさんあります。
原因を特定したり、復習するにはジャンル名が分からないと調べられません。
なのでステップ2を必ず克服するようにしてください。
主要5教科のなかで唯一センスが要求されるのが「数学」です。
(と言っても全ての問題にセンスが必要なわけではない)
特に図形の補助線は、センスが要求されるものが多いです。
「じゃあ、センスがない子はどうすれば良いの?」と思いますよね。
それが前述したネタ帳なのです。
問題をみたときに解法がピカンと思いつく。
これがセンスのある子のイメージだと思います。
ひらめきはないけれども、解法を探すための着眼点をいくつも知ってるのであれば、満点は難しいけれども十分戦えるレベルまでいけます。
ステップ1:英単語の覚え方
知ってる英単語の数が多いほど、試験で有利になるのは間違いありません。
問題は、「単語の勉強」というくくりでやるかどうかです。
例えば中学の英語の成績が4~5で、模試でも7割以上とれてる子どもなら、わざわざ「単語の勉強」と構える必要はありません。
問題集や模試で知らない英単語に出くわしたら辞書で調べて、ノートにメモして覚える方法でやるほうが、時間のロスが少なく効率が良いです。
なので、中学の成績で4以下、模試で7割以下の子どもがステップ1の対象者とします。
もちろん、成績が良くても英単語や熟語に自信がない人はステップ1から始めてもokです。
何を使って単語を覚える?
英単語を覚えられるなら、手段は何でもかまいません。
スマホのアプリでも、教科書、教科書ガイド、教科書トレーニング、英単語帳、
なにを使ってもokです。
英単語には複数の意味がありますが、はじめから全てを覚えなくて良いです。
代表的な意味を1個覚えるだけでokです。(複数意味が掲載されるなら、一番最初にでてる意味だけ覚える)
教科書で勉強するメリット&デメリット
教科書の内容にそって英単語を勉強するメリットは、本文の内容とリンクして覚えられることです。
教科書の本文が、英単語を記憶するためのフックになるのです。
デメリットは、入試頻出順、基礎・応用の区別がないので、優先順位をつけて勉強できないことです。
英単語帳で勉強するメリット&デメリット
英単語帳のメリットは、1冊で勉強が簡潔すること。
教科書だと中1~中3の合計3冊に分かれてしまいます。
英単語帳なら1冊でコンパクトにまとめられてるので、持ち運びも便利でどこでも勉強できます。
英単語帳のデメリットは、自分にあったものを探すのが大変だといことです。
英文法が苦手な子が、例文で単語を覚えるタイプの英単語帳を使うと、時間がかかりすぎて効率が悪いです。
英文法が苦手、英語の成績が3以下、定期テストで50点以下なら
単語ひとつに、日本語がひとつ
という感じでシンプルなものが良いです。(実際はここまでシンプルな単語帳はないのですが)
英単語を記憶する可能性をあげるという意味では、絵がついてる単語帳はおすすめです。
英単語を勉強するときのルール
教科書、単語帳、なんでもよいのですが、教材の1周目で完璧を目指さないこと。
「よーし!完璧に暗記するぞ!」と気合をいれてやらないことです。
覚える気持ちは大事ですが、何回もやればいつか記憶に残るだろう
という楽観的な気持ちで取り組ませてください。
1周目はあまり時間をかけずに短期間でやってしまい
全体像をつかませてください。
まずは英語1個につき、日本語1個をチェックするだけでokです。
- 英単語と日本語を音読
- 英単語を音読(日本語は目で確認するだけ)
- 英単語と日本語を目で確認するだけ
この順番でひとつの英単語は終了です。
書いて覚えるのもよいのですが、時間がかかりすぎて
1周目でそれをやると挫折します。
それに、全ての英単語がスペルまで覚えてないと得点できないかといえば
そんなことはありません。
問題集や模試の演習を続けると、スペルを覚えておいたほうが良い英単語
はどれかが分かるようになります。
それにしぼって、何回も書いて覚えるほうが効率が良いです。
1日に勉強する英単語は10個では少ないです。
50~100個にしましょう。
1単語あたり10秒以内の勉強法なので、こなせる範囲です。
1日にやる単語数を増やすということは、次にその単語に接触するまでの期間を短くできるというメリットがあります。
1単語にかける1回あたりの勉強時間を長くするよりも、接触回数を増やしたほうが覚えやすいです。
1単語が10秒以内で終わるにしても100個やれば17分近くかかります。
人間の集中力は、どうがんばっても10分以内です。
単語の勉強とは無味乾燥としたおもしろみにかけるものなので
よけいに集中力は続きません。
なので、5分で1セットにして
それを3セット~4セットを
1日のどこかでやる
という感じで分散させて勉強させるのが一番効率がよいです。
机にすわって1セット
こんどは立ちっぱなしで2セット目
近所の公園にでかけて3セット目
同じ場所でずーと勉強しないとダメ
というルールはありません。
集中してるかどうかが大事なので場所や時間を分散させるという考え方で一番あった方法を探してください。
2周目からは知ってる単語と、知らない単語を色分けします。
英単語をみて日本語が思いつかないものはマーカーで色をつけます。
わからない英単語が1周目と同じく勉強します。
- 英単語と日本語を音読
- 英単語を音読(日本語は目で確認するだけ)
- 英単語と日本語を目で確認するだけ
3周目ではマーカーの色をかえるか、もしくはマーカーではなく色ペンで印をつけていきます。
こうすることで、その時点で覚えてない英単語がどれかを瞬時に確認できる状態がつくれます。
最低でも10周はさせてください。
やる気があるから勉強するんじゃない。勉強するからやる気が生まれるんだ!
「うちの子は、やる気がなくて。。。」と悩んでる保護者も多いです。
子どものやる気スイッチを見つけるために、何をすれば良いのか?
一番簡単なのは「勉強させること」です。
「やる気が」とは、行動を起こして没頭してる状態から生まれます。
何もしないで「やる気」が湧いてくることはありません。
悩むよりも行動する。勉強に限らず、生きるうえで必要な能力です。
「そんなの誰でもできるでしょ」と思うかもしれません。
しかし、今の子は、情報がありすぎて、逆に行動できずにいます。
ネットで調べれば、いろいろな情報が見つかります。
高校入試の勉強法を調べるだけでも、いろいろなやり方が紹介されてます。
選択肢が多くなるほど、人は行動できなくなるのです。
受験生にとって、不安を打ち消し、やる気をおこす行動は「勉強」以外にありません。
高校に行く目的とか、将来の夢、なぜ勉強するのか、そういう部分から行動する理由を探すアプローチもありますが、勉強という行動をさせるために補助的な要因にすぎません。
15年の個別指導の経験からいうと、「何をすれば良いのか教えてもらえれば、ほとんどの子は素直に行動してくれる」ということです。
勉強する意味を心から探してる子は少なくて、やらないとダメなのは分かってるけど、何をすれば良いのか選択肢が多すぎて決められない。
ここが一番の問題なのです。
だからこそ、保護者と子どもが一緒に悩み、決断することが大事なのです。
それが「やる気」を引き出してくれます。
高校受験を独学するときの注意点
高校入試の勉強法に目がいきがちですが、最も重要なのは「子どもの性格、思考パターン」です。
独学でつまずきやすい子の特徴をあげますので、あなたのお子さんに当てはまるかをチェックしてみてください。
勉強してるつもりになってる
コツコツ真面目にやる子に多いです。
本人のやる気もあるし、勉強してる姿も見かける、、どうして成績が上がらないの?
と感じてる場合は、このパターンの可能性が高いです。
「勉強」といっても、子供のなかでは定義が曖昧です。
中学受験を体験してる子ならいざ知らず、高校入試がはじめての「受験」となれば、試験で合格するための勉強とはなんぞや?という部分から教えないといけません。
ざっくりいえば、入試日までの残り時間で1個でも多くの知識を暗記し、使いこなせる状態を作るのが「受験勉強」です。
(話をわかりやすくするために、内申点については無視、当日点のための勉強だけにしぼります)
勉強時間の大半がノート作りになっていては、暗記する時間がとれません。
いろいろな問題を解かないと、定期テストに比べて抽象度の高い入試問題には対応できません。
極端にいえば、受験勉強とは「暗記するための繰り返し」と「問題演習」です。
勉強してるつもりになってる子どもは、この2つにかける時間比率が少なくて、その他の作業に時間がとられすぎてる傾向があります。
自分の能力を過信してる
中学の成績でいう「4」が多い子に多いです。
3以下の子と何が違うかといえば、抽象化するのがうまいことです。
よくたとえ話で使うのですが
じゃがいも、にんじん、たまねぎ、肉
という具体的な情報から「カレーでしょ」と言うのが4の子
いやいや、それだけだと「肉じゃがの可能性もありますよね。いや、もっと違う料理もあるかもしれないな。」と言うのが5が多い子。
自分の能力を過信するあまり、努力を怠りやすい子の特徴
具体的にいうと、同じことをコツコツやるのが嫌なんです。
苦手ではないのですが、面倒くさいのです。
演習量が不足するので、ミスしたり、時間内に応用問題を解くなどが苦手になりやすいです。
いかに勉強せずに、点をとるかを考えてます。
最小努力で最大効果をねらう傾向があるので、その考え自体は否定しないけれども、高校入試には目標点に対して絶対的に必用な勉強時間があるということは伝えたほうがよいです。
ノウハウマニアになる
「なにか特別な勉強法が必ずある!」と信じて疑わない子です。
ちょっと試して、効果がないとすぐやめてしまので、結果がついてきません。
勉強法マニアになってしまい、方法についてだけ異常に詳しいです。
どんな勉強法でも3ヶ月は続けないと、効果がでません。
明らかに自分には向いてないと感じたらやめるべきですが、それ意外は続けたほうが良いです。
知識、読解力不足
独学の基本はテキスト学習です。つまり文字を介して勉強するといことです。
それは教科書かもしれないし、参考書や問題集かもしれません。
いずれにせよ、文章を理解する力が必用です。
ただ、知らない用語や、理解してない公式で説明されても、子どもにはさっぱりです。
せっかく本人が受験勉強をする気になっていても、これではやる気もなくなります。
方法は2つあります。
知識が不足してる部分まで戻って勉強する(場合によっては小学校)
もう一つは漫画や動画で勉強することです。
学研から「中学入試まんが攻略BON!」シリーズが販売されてますので、
一度手にとってみてください。
漫画だから勉強にならないということはありません。
勉強が嫌い、苦手な子におすすめの教材
今は自宅にいながら学習塾と同じレベルの教育が受けられます。
教科書とワークを中心にしつつ、参考書や問題集をサブテキストにして勉強する方法をわたしは推奨してます。
でも、別の教材を使ったほうが効果的なケースもあります。
- 忙しくて子供のフォローをしてあげられない
- 子どもの基礎力がなさすぎる
- 勉強の話になると、親子ケンカする
- 自宅学習が定着しない
↑こういう場合は、動画授業やタブレット教材を使ったほうが勉強ははかどります。
費用を安く済ませたい、授業を聴く形式は嫌いじゃない、ある程度の基礎力はあるならスタディサプリ
集中力が足りない、基礎があまりないなら、スマイルゼミ
どちらの教材も、進捗状況を保護者に知らせる機能はついてます。
学習プランをつくってくれる機能もあります。
動画授業ならスタディサプリ
月額2,178円(税込み)で、小学4年~中3までの動画授業が見放題です。
テキストは別途購入になりますが、PDF形式であれば無料でダウンロードできます。
動画授業を自宅学習のペースメーカにして、教科書とワークで勉強すれば、わざわざテキストは買わなくてもよいと思います。
スマホ、タブレット、パソコン、どの端末からでも動画授業は見られます。
ライブ配信ではないので、子供のスケジュールにあわせて授業が受けられます。
集団塾をイメージしてもらえればokです。違うのはわかってる内容は飛ばすことができること。
家でリラックスした状態で授業が受けられることです。
タブレット教材ならスマイルゼミ
タブレット教材は、昔からある紙の教材の良いところは残し、悪いところをコンピューターの力で補ってます。
紙の教材のよいところは、受け身の姿勢になりにくいことです。
授業は聞いてるだけでも先に進みますが、教材学習は自分で動かないと先にすすみません。
紙に鉛筆で書き込むことも、脳に刺激をあたえるので勉強の効果を高めてくれます。
いっぽう紙の教材の弱点は、分からない場合のフォローが薄いこと。
大量の教材が送られてるくると、勉強が苦手な子は、やる気をなくしてしまうことです。
スマイルゼミのタブレット学習は、問題のフォローも充実してるし、途中であきない工夫(説明動画や音声、グラフや図形を別の角度からみたり動かしたりできる。)がされてます。
タッチ操作の他に、専用のペンを使って勉強しますので、紙の教材を使ってるの同じ効果が期待できます。
じっと人の話を聞いてるのが苦手な子に、タブレット教材は最適です。
スマイルゼミは、9教科+リスニングで、塾1教科分の費用よりも安くなってます。(5,980円~)
専用タブレットを使いますので、家に端末がなくても大丈夫です。
まとめ
- 5教科をバランスよく勉強しない
- 伸びしろがある教科、単元を優先する
- 国語は後回しにする※得点率が50%を切る子は最優先
- 理社は用語にふれる回数が命=完璧主義にならないこと
- 受験勉強の基本は「教科書」
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