勉強する教科の順番教えて!中学生のテスト&受験の親の対処法

今回は中学生のテスト勉強や受験勉強(高校入試)についての話です。テーマは1日に勉強する教科の順番について。子どもが勉強法で困っているときに親から教えてもらいたい話をします。

 

1日に複数教科を勉強するならローテーション

結論からいいますと「1日に勉強する教科の順番は固定しないこと」です。

 

ここでイメージしてもらいたいことがあります。近所のママ友でもパートナーでも、職場の上司でも何でもよいです。向こうから90分間、一方的に話を聞かなければいけないとしましょう。

 

話が終わり無事に解放されました。話の内容を思い出してください!と言われた場合。どの部分なら思い出せるでしょうか?

多くの人は「最初」と「最後」の記憶はあります。抜けるのは真ん中です。こういうことって何でもありますよね。連続ドラマなら1話と最終回の内容はしっかり覚えてるとか。

 

わたしが学生時代のころを思い出しますと、社会科は眠気との戦いでした。授業の真ん中あたりが一番眠く記憶がない。最後あたりになると眠気もとんで残り5分とかカウントダウンしてました。

テストや受験の勉強スケジュールを組み立てる場合も同じです。3教科構成で組み立てる場合、真ん中の教科が一番眠くなる、集中力がなくなる可能性が大です。

 

もちろん集中力をできるだけ維持する勉強法はあります。それは別の記事で話します。仮にその方法を利用したとしても2教科目の集中力は1教科目と3教科目よりも落ちるでしょう。

なので固定させずにローテーションを組むことをおすすめします。

 

苦手教科がある子どもの学習プランの作り方

以上が各教科を平均して勉強する場合の考え方です。次にお話するのは強化したい教科が決まっている場合です。仮に英語が苦手だとします。さきほど同様、1日に3教科を家庭学習するとしましょう。

 

2教科目が一番学習効果が薄いことが分かってます。では英語をどこにもってくるかです。1教科目と3教科目だと、はじめに勉強した教科の学習効果が高いことが分かっています。なので苦手な英語をやるなら1教科目が良いはずです。

まずは自分にあった勉強法を探すことが重要です。なので1教科目に苦手だから強化したいものを配置するのもありです。ただしリスクもあります。

英語=苦手教科というイメージ(実際は思い込み)があります。子どもによってはマイナスイメージが優先されてしまい勉強そのものをなかなかスタートできない可能性もあります。

 

嫌なことは先にやってしまいたい子どもは、先にやらせてみてください。そのほうが2教科目と3教科目が楽しく感じることができるので。

 

逆にマイナスイメージに負けそうな子どもは、無理させず3教科目に配置してあげましょう。「先延ばしは良くない」と世間では言われますが、必ずしもそうでもありません。

 

先延ばしは10あるとしたら8か9ぐらいマイナスなのですが、2か1ぐらいはプラスになることがあります。

英語のマイナスイメージが強くなるほど、他教科のプラスイメージが高まります。なのでふつうに考えれば社会も理科も勉強するのは嫌いなんだけど、英語のイメージが悪すぎて思わず理社をプラスパワーで勉強できるのです。不思議なものですけど。

 

なので英語以外の残り2教科をすいすいこなせます。すると今日の勉強は残り1教科になってますよね。すると「残り1つ」というプラスパワーが働いて勉強を後押しする流れができます。

もちろん英語の苦手意識を取り除くことや適切な勉強法を教えてあげることも重要ですけどね。今回のテーマは教科の順番なので細かいことはいいません。

 

先延ばしは良くありませんが、他よりはマシ効果で残り教科の勉強が進むとがあるので試してみてください。

【補足】高校入試の受験勉強について

高校受験は5教科の総合得点で決まります。なので伸びる教科があればそちらを優先するという考え方もあります。なので苦手教科の克服に固執しすぎるのは良くありません。ポイントは今どんな時期かです。

 

つまり入試1ヶ月前に苦手教科に時間や集中できる時間を提供するのか?それとも後回しにするのか。このあたりのバランス感覚です。教科にもよるでしょう。

 

英語や数学を苦手としてる人が残り1ヶ月で急激に得点アップするのは厳しい可能性が高いですよね。逆に理科や社会科なら残り1ヶ月でも集中すれば得点アップする可能性は多いにあります。

 

なので苦手教科が何なのか?入試直前なのか?半年前なのか?このあたりも考慮して受験勉強の教科の順番は決めさせてください。

ちなみに勉強スケジュールについては、子どもに決めさせるのが鉄則です。大人でもそうだと思いますが、「あなたはこうしなさい」と言われるとムカつきますよね。

 

アトバイスはきちんとしないといけませんが、最終決断は子どもにさせてください。中学生ですから自分のことは自分で決めさせる決断力をつける訓練も必要です。

じゃないと子どもの勤務先まで親が決めないといけなくなりますよ。ある企業で就職活動を担当する友人がいるのですが、彼から聞いた話しによると「大学生向けの説明会」と「保護者向けの説明会」をやる企業が増えているそうです。

就活まで親が関わっているというニュースは知ってましたが、かなり広まっているようです。これって危険な話で、自分に関わることだとどれだけの親が認識してるのか謎ですね。

 

子どものままの大人、20代はまだ愛せるでしょう。30代、40代になってもろくに働かず親の年金をあてにしてきたらどうしますか?これは妄想でも何でもありません。

現段階でおきている老後破綻の原因のひとつの話です。ご存知の方もいると思います。※病気などで親の助けが必要な人は除きます。

話がメインテーマから脱線しましたm(__)m

 

決断力を子どもにつけるのも親の大事な役目です。受験は競争ですからマイナスイメージが多い保護者も多いです。しかし競争を通して学ぶこともありますし、目標に向けて正しい攻略法があることも学べます。

 

そういう体験があるからこそ就職活動でも内容は違いますけど応用できるわけです。子どもから競争をさけて守ってるつもりになっていると、いつか自分にしっぺ返しがあるかもしれません。ご注意ください。

アルパカ

「小中学の子育てナビ」は、お母さんがいつでも笑顔でいられるように、という思いで開設されたメディアです。

個別指導15年、1000人以上の子どもを教え、同時に保護者と接してきました。その経験をまとめました。仕事や家事で忙しいお母さんの負担を少しでも軽くできたら嬉しいです!
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