子どもに少しでも多くの学力をつけたい、と親なら誰もが願います。しかし一から十まで勉強を見てあげるのは難しいですよね。一番効果的なことは脳を鍛えることです。
右利きの人は左脳*1が発達している可能性が高いそうです。逆にいうと右脳*2を左脳より使っていないとも言えます。両方の脳が同じレベルで互いに補完し合うことで、より高度な能力を開花させることができます。
今日は右利きの多い日本人が右脳を鍛えて全脳思考になるための方法を解説します。新聞を利用して簡単にできる方法です。右脳を鍛えるだけでなく、俯瞰する力、情報を取捨選択する力、書き手の主張を見抜く力など学校のテストや社会人になってからも必要になる生きるチカラの育成もできるトレーニング法をご紹介します。
情報を取捨選択できる力をつける
新聞だけでなくインターネットや本をはじめ、わたしたちの身の回りは膨大な情報であふれています。
かつては他者に先駆けてどれだけ早く情報を入手するかが競われました。世界の最先端の技術や情報を得るためには外国語に堪能でなければなりませんでした。
しかしもはや過去の話です。今は誰でも世界につながるチャンスが与えられています。膨大な量の情報を全て確認することはできません。自分に必要なものを探す能力が必要になります。
木を見るのではなく、鳥の目をもって森全体を見渡す俯瞰能力を子どもに身につけさせることが重要です。その訓練に新聞はうってつけです。
新聞の見出しだけを先に読ませる
まずは「見出し」だけを見ながら新聞全体を写真をとるかのように、パシャパシャと紙面をめくらせてください。右脳は映像処理能力を担当しますので、新聞を読むというより「見る」感覚ですすめます。
終わったら、気になったことを子どもに聞きます。詳細に語らせる必要はありません。キーワードだけでかまいません。それをメモしておくと良いです。
脳は自分が知っていること、もしくは関連性の高いものに反応します。子どもが何に関心を持っているか?親が知っておいて損はありません。
場合によって図書館を利用する練習、関連本をプレゼントなどいろいろできますよね。ふだんの会話だけでは分からない部分もあるかもしれません。
見出しが気になった記事を読ませる
意味が分からない部分があっても気にしない
子どもの年齢によりけりでしょうが、全部を理解するのは難しいでしょう。分からない言葉があっても、まずは全部を読ませることを意識してください。
分からない言葉があっても、よみすすめる作業は受験などで役立ちます。意味不明な部分が、もしかしたら全体のポイントにはからんでこないこともあるからです。
何かメッセージを発信する場合、「一般論→主張」という論理展開が使われます。
自分の主張だけを言うのではなくて、世間一般ではこう言われているけれども、わたしはこう思う。。。と言った方が全体をみていることで説得力があるからです。
飛ばし読みはテストでも役立ちます
入試問題で一般論部分が解答に絡むことはありません。制限時間内で解くには一般論を排除して著者の主張のみをいかに短時間で拾うかが勝負の分かれ目になります。
書き手の主張を見抜くというのは入試でいえば国語だけでなく英語にも必要な考え方です。そして社会人になって大量の情報を、自分や他者に役立つように処理するために必要なスキルになります。
いくら高性能はスマホやタブレット、パソコンを持っていたとしても、情報を処理できなければ成果はあげられないからです。ハードではなくソフトで差がつくのです。
なので、文章の一字一句を完璧に理解しようとする文章の読み方は、最初の段階では不必要になります。
大事だと思う部分に赤線をひかせます。
この記事が何を言いたかったと思うかを、子どもに考えさせることが重要です。読めば分かるでしょ、子どもには難しくてわからないでしょ、、ではありません。
文書には必ず主張があることを子どもに知ってもらうために、考えさせるのです。
分からない単語には青線を引かせます。青線をつけた部分は辞書で調べさせます。新聞を俯瞰読みさせて、自分に必要な記事を読む、しかも主張を探すという訓練は終わりました。あとは語彙を豊富にするため辞書を使って調べさせましょう。
語彙力にあわせて辞書を買い替えていく
子どもの語彙力を高めるために、ぜひ辞書にはこだわってほしいです。家にある大人用の辞書は小学生には不向きです。小学生用途といっても種類が豊富です。
辞書は子どもの学力にあわせて買い替えてください。脳は理解したものしか記憶しません。つまり子どもが読んで腑に落ちないものは記憶されません。無理に覚える方法(丸暗記)もありますが、それには復習の回数を増やさないとダメです。
なので小学生には少なくとも2回辞書を買い与えてほしいです。最初は低学年用の、ドラえもんの辞書とかが良いと思います。
ニュースサイトだけで済ませない
小見出しだけを確認しながら新聞をパシャパシャめくっていく作業は、子どもの右脳を鍛えることにもなります。
入試(英語や国語)、読書、仕事などあらゆる場面で、言語処理能力は役立ちます。ふだん新聞をとらなくても、ときどきコンビニで買ってきて読ませるだけでも力はつきます。
インターネットがあるから新聞はいらないとはなりません。画面を通した情報処理よりも新聞を手にとってペラペラめくらせるほうが小学生の俯瞰力を高めるには役立ちます。
そもそもネットの場合情報が膨大すぎて何が全体なのかが分かりにくいですよね。新聞なら今日の分がひとつの全体になるわけです。
以上、小学生の右脳を鍛える新聞の読ませ方を解説!俯瞰と情報収集能力、読解力をつけましょう。という話題でした。
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