中学1~2年にとって3月は勉強の意識が低い時期です。卒業式の準備や練習で前半が終わり、後半は成績表が渡ることに怯える日々。あとはそのまま春休みに突入です。
3月は定期テキストがないのは当然として、小テストすらない中学校も多いのではないでしょうか?先生も通知表を書いたり、卒業式の準備で忙しいですからね。
「春休みに何か勉強させないといけない」と考えてる保護者は多いと思います。今回は個別指導15年間の経験をふまえて、3月を含めた春休みの勉強法について解説します。
以下の順番を話をすすめていきます。
・学習内容の決定
・塾は必要なの?
・おすすめの教材
この記事は春休みを含めた3月の勉強法について書いてます。
すでに春休みに入ってる場合は、、、、
☆英数を優先して復習してください。
まずは記事中の小項目
・6月の定期テストで数学が50点以下の中学生が春休みにやるべきこと
・数学で50点以上とれてる子は、英語の復習を優先させる
をご覧ください。
☆この条件をクリアしてる方は、英数のその他の分野、国語の実力チェックをしてください。詳細は、本文にまとめましたので、そちらをご覧ください。
春休みだけでは何もできない。だから3月を有効に使って復習すべし
まず私の春休みに対する基本姿勢から。春休みは苦手教科、単元をつぶす絶好のチャンスです。ただし総復習するには時間が短すぎです。
仮に個別指導塾に春休みに通わせたとしても、やれる範囲は目にみえてます。せいぜ、塾の雰囲気を味わう体験的がメイン。単元もそうとうしぼってやるしかないでしょう。
だからこそ、3月の過ごし方がめちゃくちゃ大事!というのが持論です。つまり今から勉強しろよ~ということですね。
春休みに苦手教科を克服しよう!というのはどこの誰だって言ってますね。具体的に何をやるかが重要なわけです。もっといえば優先順位をどうつけるかですね。
仮に今から復習を始めるのと、3月末にスタートするのでは勉強に使える時間が全然違うわけです。
まず優先させる教科の話からいきましょう。
英語と数学を最優先させます。別に国理社を否定しているわけではありません。時間があるなら5教科やるべきなのは当たり前。
英語と数学はピラミッド型の内容構成になってます。なので今できない部分が、もろに新学年、新学期に影響してきます。
6月の定期テストで数学が50点以下の中学生が春休みにやるべきこと
各学年の”つながり”がより強力なのが「数学」です。例えば小学生で習う分数が分からないと、中1の反比例は理解できません。
子どもの6月の定期テストの点数を確認してください。現時点(3月)で中2の子どもは中1を含めると2回分のデータがありますよね。
中学生の6月の定期テストといえば、数学は計算がメインです。これは学年が違っても同じ。最初は計算から入るように教科書は編集されてます。
数学が50点以下なら、3月は計算をひたすら復習させるべきです。関数、図形、文章題も大事ですけど、限られた時間でやるなら計算一択です。
このメリットは、新学期の数学をスムーズに始めることができること。それが自信につながり6月のテストで得点アップが期待できます。
目標は70点です。ここで70台をだせればかなりの自信になります。69じゃダメです。1点しか違いませんが、印象が全然ちがいます。
子どもに”勘違い”させるのが目的です。「もしかして、なんとかなるかも~」と思ってもらう。これが重要です。
70台をだすには6月のテストで計算式に加えて文章題の勉強も必要になるでしょう。
計算方法をきちんと習得できてれば文章題は解法パターンを暗記するだけ。
前学年の計算をクリアしたら、同じ前学年の文章題も復習させてください。
ただし計算ができないことにはどうにもなりません。子どもの理解度によっては小学生の復習まで必要になるので、余裕をもった学習計画をたててください。
もし早めに習得できたなら、そのまま文章題に突入させてもいいでしょう。
まとめます。6月のテストで50点台の子は、、、、
3月は計算の復習をひたすらやる。余裕があれば文章題も。
【注意】
子どもに任せると、1月~3月の授業で分からなかった部分を復習してしまいます。自分ができてないと記憶に残ってるので。
自分が苦手なところを勉強しようと思う心は素晴らしいです。でも戦略的には6月に照準をしぼるべきかなと思います。
少なくとも計算が苦手な子に関してはですね。
計算はムズカシイ思考を必要としません。どれだけ繰り返せるかがポイントです。
数学で50点以上とれてる子は、英語の復習を優先させる
次の話にはいります。6月のテストで数学が50点以上をとってる場合は、数学はおいといて英語を確認します。
新中3であろうが、中2であろが、チェックしてほしいところがあります。それは中1の英語の定期テストの点数です。
これが50点を切ってる場合は、3月(春休みを含む)のテーマは中1英語の総復習です。
なぜ中1の点数をチェックしてもらったのか?
理由は中1で習う英文法が全てのベースになるからです。
具体的にいえば、「be動詞と一般動詞」さらに「肯定文・否定文・疑問文」。この2テーマがとても重要であり、この後にならう進行形とか過去形とかは全て延長上にあるだけとも言えます。
この2テーマを理解せずに、春休みは「比較級」を復習しよう!なんてするのは時間とエネルギーのムダです。
定期テストで50点以下の子には、英語を習得するために必要な「全体感」が足りないんです。
英語ってこういう大きなルールがあって、その延長上に比較級とか進行形があるんだな~となれば、勉強は一気におもしろくなります。
応用が効いてくるわけです。
もちろん英文法とあわせて英単語を覚えないと点数はあがりません。
ということで
中1の英語の定期テストが50点以下の子は、中1英文法、特に「be動詞と一般動詞」さらに「肯定文・否定文・疑問文」のマスター&単語の暗記が最優先
余裕があったら進行形など順にすすめていけば良いです。進行形ができてなくても、次の分野に直接的な影響はでません。
そういう意味では各単元で習う英文法はピラミッド構造というよりはパズル型ともいえます。
ただし「be動詞と一般動詞」さらに「肯定文・否定文・疑問文」はどの単元にもつながってきます。なのでこれをしっかりおさえるのが最優先事項です。
参考リンク:
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これまで話してきた内容がクリアできてるなら、英数の総復習を行ってください。
とはいえ、時間には限りがあるので苦手な単元を集中的に復習させてください。
入試で国語がどの程度とれるのかをチェックしておきましょう(新中2生も)
おそらく、保護者も子どもも、一番意識が低いのが国語だと思います。しかし後になって悔やむパターンが多いです。
国語って、日本語のテストですし、学校で習った文章がそのまま入試にでるわけではありません。なので自分がどのぐらい出来てないのか分かりにくい教科でもあります。
学校の国語の定期テストで高得点がとれても、模試や入試ではとれない子もいます。
それは定期テストは、先生の教えてくれたことをいかに効率よく記憶するかも影響してくるからです。
なので春休み中に、自分の子どもが国語をどの程度できるのかをテストしておいたほうがいいです。
はじめて読む文章でテストしてみてください。正解率が50%をきるようでは、黄色信号です。
ふだん勉強してない子どもでも国語でなんとか点数をとるという光景はよく見かけます。日本語のテストという国語ならではの話ですけどね。
勉強してない子でもとれることの多い国語で、点数がとれないということはそれだけで将来ハンデを背負うことになります。
春休みは英数を優先にしつつ、国語の実力チェックをしてみてください。仮に国語が弱いと判断したら、学校で習わない文章で、トレーニングをさせるべきですが、それは新学期が始まってからでも良いでしょう。
やっぱり塾は必要なの?
学年が進むにつれて塾に通い出す中学生が増えます。
特に新中3の子どもがいると、「うちの子も必要なのかな?」と思うこともあるでしょう。
結論から言えば「無理に塾に通わせなくてok」です。
「うちの子は勉強の仕方を知らないだけ、、、」
「塾に通わせれば、効率のよい方法を教えてもらえる。家でも勉強するようになる」
と思うかもしれません。
ただ、そう単純な話ではないのです!
仮に勉強法を塾で教わったとしても、それは泳ぎ方を座学で教えてもらったにすぎません。
大事なのは水に飛び込んで実践すること。そのとき1人で全てできるのでしょうか?
「そのサポートをしてくれるのが塾なんじゃないの?」と思うかもしれません。
もちろんその通りです。ただし、圧倒的に授業時間が足りないのです。
わずかな指導で内容を理解して、点数が上がる子は少ないです。
「それって教え方が下手なんじゃないの?」と思うかもしれません。わたしも初めはそう思ってたんです。
でも実際は違いました。「分かる」と「できる」は違うんです。
同じ単元を何度も復習してようやく使える知識になります。
全てをサポートするなら講習会で50、100コマいれないと難しいです。(5教科ならこれでも足りないかもしれません)
「講習会の話を聞きにいったら、何十万もかかる提案をされた。」とママ友の噂が広がって、誰も来なくなると困ります。
なので塾のほうでも、かなり控えめな金額で提案します。子どもの学力というより、講習会に参加してもらうための金額で提案するわけです。
良心的なところは、フルでやるなら何十万かかりますと一度は提案します。
予算の都合があるので、実際は苦手部分にしぼるわけですが、それでも授業時間が足りないのが現実。
「宿題を増やしてほしい」と頼んでくる保護者もいます。
ただ、子どもが理解してる内容が少ないですから、だせる宿題も限定的な内容になります。
範囲を狭くして似たような問題数を増やすのが精一杯です。(実際こういうテキストは少なく、講師が残業して作ってるケースが多い。塾に教材を作るeトレのようなシステムがあれば別ですが)
↑こういう宿題の出し方が悪いと言ってるのではありません。大量に問題をとくことで定着をはかることは大事です。
問題なのは、保護者がその状態を理解してるか、事前に説明を受けてるかです。
塾とのコミュニケーションが不足してると、お金をかけたわりには点数が伸びてないと落胆する人もいます。
塾を最後の拠り所とするのは間違いです。子どもが単元を習得するには一定数の授業時間が必要です。
苦手部分が多ければ、それだけ授業時間も必要になり、授業料が増えます。
「塾に魔法がある」と考えないでくださいね。当たり前のことを愚直にすすめるのが塾です。
塾に行くかどうかに関係なく、まず「家庭学習の習慣」をつけること。これが最優先。
ただ、勉強法を知ってるだけでは、1人で勉強するのは難しいです(力づくで暗記するしかなくなる)
いまは、ネットを使えば分かりやすい授業を家で低価格で受けられる時代です。
これを利用すれば、塾なしでも十分対応できます。
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どんな教材を準備すればいいの?
オススメの教材はリクルートが運営してるスタディサプリです。
なぜスタディサプリが良いのか、どのように使えば良いのかを以下のリンク先ページにまとめました。
本屋さんで参考書や問題集を買うよりも、安く済ませることができます。
さらに塾と同じかそれ以上に分かりやすい授業を、月額1,980円で5教科学び放題です。
▼スタディサプリの使い方
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できれば春休みに模試を受けさせてください。新中3だけでなく、新中2の子にも。
模試がなぜ子どもの学力を伸ばすのに有効なのかは、以下のリンク先ページにまとめました。
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