あれこれ手をださずに同じ問題をじっくり考えて解きなさい。
そしてくり返しなさい。
問題集の使い方の鉄則ですが、こんな疑問はありませんか?
でも、何回も同じ問題を解いてると答えを覚えちゃうよ。。。
今回は中学生、もしくはその保護者に向けて、繰り返し方を解説します。
結論からいえば、同じ問題を繰り返すことは意味があります。
答えを覚えてしまってもokです。
大事なのは、答えを覚えるまでの解き方です。
問題を繰り返すうえで重要なのは「問題文をきちんと読む」ということです。
できれば音読してください。
「教科書を音読しなさい」とは言われたことあるけど、、、
問題文なんて読んで意味あるの???
そう思うかもしれません。
とても大事で、意味があることなんですよ。
理由は、問題と答えをセットで覚えてると、違う問題に応用できるからです。
例えば「大名が江戸と領地を1年おきに行き来する制度を何というか?」という問題文があるとします。
答えは「参勤交代(さんきんこうたい)」です。
何回も同じのをやってると、問題の位置とか、「行き来する」あたりで「参勤交代」と出ちゃうんですよね。
これがテストでは、「参勤交代について説明しなさい」と出されたらどうでしょう?
えっ?参勤交代は知ってるけど、説明できないよ~。となりますとね。
でも問題文を何回も音読してたらどうでしょう?
もしかしたら「大名が江戸と領地を1年おきに行き来する制度」と書けたかもしれませんよね。
だから、問題文と答えはセットで覚えることを意識してほしいのです。
もちろん、問題文を暗記してくださいとは言いません。
結果的に問題文も答えと一緒に覚えてしまうぐらいに、音読してほしいということです。
空所に適切な関係代名詞を書き入れましょう。
This is the picture( )he took yesterday.
これも、何回もやってると「which」が答えだと覚えてしまいます。
覚えることはokなのですが、きちんと問題文を音読すること。
つまり「空所に適切な関係代名詞を書き入れましょう。」も何回も読むことです。
「関係代名詞」という言葉を覚えます。すると「関係代名詞とwhich」がセットで記憶されます。
日本語だけでなく「This is the picture( )he took yesterday.」もしっかり音読しましょう。
「ディス イズ ザ ピクチャ フィッチ ヒー トゥック イエスタディ」と音読します。
音読を繰り返せば「This is the picture which he took yesterday.」
という英文を暗記できます。
仮にテストで(yesterday、took,which、this、took、is, he,the)を並べ替えなさいと出題されても対応できますよね。
今回は社会科、英語を例にしましたが、国語、数学、理科、英語ともに音読してください。
ここからは応用です。
自分が学校や塾の先生になったとして、答えの解説ができるかを意識してみること。
これは全ての問題でやる必要はありません。
例えば、参勤交代のポイントはなにかを考えてみる。
・3代将軍、徳川家光がやった。
・妻子は人質として江戸に
・大名の経済力が大きくなりすぎないようにした
何でもよいです。教科書やノートに書かれてるあることを調べておくので。
そして生徒が自分の目の前にいると思って、参勤交代の説明をしてみるのです。
英語なら
「This is the picture which he took yesterday.」
名詞+【which】+主語+動詞
というルールを説明して
「これは、彼が昨日とった写真です。」と訳してあげる。
覚えてしまった答えを、木の幹だと思ってください。
そこに問題文やポイントなど、葉をつけくわえていくのです。
1本ずつていねいに苗木を植えるイメージです。コツコツ続ければ、高校入試の当日には大きな森になってることでしょう。
1本の苗木では突風がくれば折れて枯れてしまうけど、大きな森は互いに助け合うことができます。
同じ問題をくり返しやることで答えを覚えてしまうことは悪いことではありません。
ぜひ今回話したように問題文と答えをセットにすること、そしてポイントを説明できるようにしてみてください。
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