子どもが小学生のうちにつけさせたい習慣のひとつが「メモ」です。
成績のよい子ほど、メモ帳を持ち歩いてます。(特に中学生が多い)
なぜメモする子ほど学力が高いのか?そして小学生の子どもにどのように習慣化させれば良いのかを解説します。
成績の良い子はなぜメモ魔なのか?
この答えは明確で、「忘れないため」です。
・□月○日に国語のテストがある。範囲は~
・保護者から確認印をもらってプリントを提出(○月△日まで)
大事なことを忘れないためにメモするわけですが
なぜ成績の良い子ほどやってるのか、気になりますよね?
この理由は2つあるとわたしは考えてます。
・忘れるためにやってる
・自分の能力を過信してない
忘れるためにメモしてる
え~、さっきメモは忘れないためにやるって
言ったじゃないの!
と思われるかもしれません。たしかに忘れないためにメモします。
でもそれは、とるべきアクションを忘れないためのメモです。
テスト勉強する、親からプリントに確認印をもらう。
これらの行動を忘れないためです。
逆にいえば、メモした瞬間に、内容は忘れてよいのです。
ここがとても大事です。
成績の良い子は、脳にいらない負担をかけないスキルをもってるのです。できるだけ記憶する量は最小限におさえておく。だから、ここ一番の判断がしっかりできるのです。
小学生のうちからメモする習慣をつけてる子は女子に多いです。
中学生になると男女に関係なく、成績のよい子はメモ帳を持ち歩いてる傾向があります。
忘れ物が多い子は、提出点がはいらないので成績も低くなります。
ただし、提出点が足りないから成績が悪いと単純に判断するのはキケンです。
学力そのものも低い可能性があります。
自分の能力を過信してない
高校受験で地域トップクラス高に入る子どもは、慢心がありません。
成績が中間から下というのは、どこかで慢心があり、自分の力を過信してるところがあります。
自分は忘れ物をしない、、、わけがないと考えるのが前者
自分は忘れ物をしない、、、と考えるのが後者です。
自分の記憶力を過信してる子ほど、忘れ物が多く、保護者が学校から呼び出しをくらうケースが多いです。
なにごともメンタルが重要です。
スポーツが一番分かりやすい例だと思います。
競技の練習だけするのは二流で、メンタルまで整えて一流と言われる世界です。
勉強も同じで、心構えがとても大事。
・自分の記憶力はそれほど高くないから、
板書だけでなく学校の先生の言葉もメモする子
・あとからノートを見れば思い出せるだろうと
先生の話しはなんとなく、とにかく板書を写すだけの子
考え方しだで、中学生になってからの学力に雲泥の差ができてしまうのです。
さきほど、成績の良い子は、忘れるためにメモしてる
と言いました。
しかし、本人がそれを意識してやってるかといえば
そうでもありません。
メモすることで、結果的に脳に負担がかからない
というケースのほうが小中学生には多いと思います。
小学生の子どもにメモする習慣をつけるには?
小学生のうちはメモなしでも乗り切れます。なぜなら中学生ほどの学習量もなく、大事なことはプリントで連絡がくることが多いからです。
中学生になるとそうはいきません。教科ごとに先生も違いますから、ひとつひとつをメモしておかないと後から大変な目にあいます。
できることなら小学4~6年生のあいだに、メモする習慣を保護者がつけてあげるべきです。
メモの書き方を教えるよりも、とりあえず書かせることが大事
最初の段階で、いきなりメモの仕方を細かく教える必要はありません。
まずはメモする習慣をつけることが先で、内容はそのあとです。
百円均一にいけば、メモ帳はいろいろ売ってます。子どもに選ばせてあげてください。
いまはカワイイものがたくさん販売されてます。
もしお気に入りのものが見つからなければ、少し値段は上がりますが文房具屋を覗いてみてください。
たかがメモ帳にこんなにお金をだしたくない、と大人なら考えてしまいますが
まずは子どもにメモさせる習慣をつけなくてはいけません。
そのためには子どもがお気に入りのメモ帳であることがとても重要です。
慣れてきたら百円均一にすれば良いだけなので、最初の投資としてガマンしましょう。
もちろん、コピー用紙の裏にメモするのでもかまいません。
ただしメモした紙がどこかにとんでいく
メモしたいと思ったときに、紙がどこにあるか分からない。
あるときは、この紙に、あるときは、別の紙に
という状態はさけるべきです。
メモは一か所にあつめて、いつでも確認できることが重要です。
そういう意味ではメモ帳が一番あつかいやすいと思います。
※メモ帳を学校に持たせる前に、確認をしておいたほうが良いかもしれません。
学校によってはキャラクターはダメとか、縛りがあるかもしれません。
面談で話す機会があれば担任の先生に聞いてみると良いです。
かわいいメモ帳だと、お友達の誰かにとられたとかのトラブルがあるかもしれないので
注意してください。
そういう意味では百円均一のものが一番良いです。
子どものメモは保護者がチェックする
STEP2では、メモしてるかどうかを保護者が確認します。
メモ帳を買ってあげても、メモする習慣がつかないと意味がありません。
まずは子どもとルールを決めてください。
例えば1日1回、学校で大事なことがあればメモする。
こういうルールを作ります。
そしてルールを守れたらカレンダーの日付に○をつけます。
○をつけるだけでも達成感がえられることが行動心理学で実証されてます。
○だでもかまいませんし、なかなか手ごわい子なら○が100個で100円でもかまいません。
100円は例ですが、あまり効果なものにしないでください。
中学生で成績の良い子は、小さいころからお金の価値をきちんと教えられて子が多いと感じてます。
そういう意味では大人の労働とお金の関係と同じように、お金を稼ぐのは大変だということを明確に教えることも重要です。
お金が少ないという不自由さ、あるもので何とかする創意工夫、この経験をさせることも必要です。
達成したメモとそうでないモノを区別させる
メモしたことが達成されたら、線をひいたりバツを書かせてください。
完了してるかどうかがひと目で分かるようにすることも大事です。
達成したら紙を破り捨てるという方法もありますがおすすめしません。
なぜなら、あとから振り返ることができません。
大人の世界でも、メモを捨ててしまい、あれ、あのときちゃんとやったけどな~と捨てたことを後悔したことは誰でもあるはずです。
メモしてきた過程をしっかり残しておくことは、子どもの達成感を高めるうえでも重要です。
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