このページでは小学生の地理の勉強法を解説します。
社会科といえば暗記教科のイメージが強いと思います。
たしかに丸暗記も必用です。
しかし地理と歴史では特徴や出題傾向が違う部分があります。
覚え方の基本から応用まで、まとめました。
個別指導15年の経験をふまえてお話をさせていただきます。
小学生の地理の勉強法
教科に関係なく暗記は必用です。
基本的な用語や地図(都道府県、山脈、川など)は、理屈抜きで丸暗記したほうが早いです。
ただ、同じ社会科でも歴史と違うのは、地理は理屈で考えると暗記項目が減る、もしくは暗記しやすくなる、という特徴があります。
※もちろん基本知識があっての理屈なので、暗記はさけられません。
例えば、三陸海岸沖が良い漁場とされるのは、「潮目」と呼ばれる、魚のえさになるプランクトンが豊富な場所があるからです。
なぜ、三陸海岸沖に潮目があるかといえば、千島海流(親潮)と日本海流(黒潮)がぶつかつ境目があるからです。
「潮目」はテストに出やすい重要用語です。漢字をみると「潮」とあります。
「親潮」と「黒潮」を暗記しておけば、「潮目」を理解するのも、そう難しくありません。
では、潮目がよい漁場になる理由を考えてみましょう。
まず、プランクトンが豊富な理由は、「寒流」にプランクトンが多いからです。
ぶつかるから多いのではなく、寒流のプランクトンが潮目に流れこんでくるのです。
もうひとつ、潮目がよい漁場になる理由がありまして、それは暖流、寒流、それぞれから魚が流れ込んでくるからです。
このように「なぜ?」と考えて、理屈で固めると、知識は定着しやすくなります。
歴史のテストは、王道、典型的なパターンが存在します。
いっぽう地理は、王道問題もありますが、その場で考えさせる問題もあります。
日常生活に身近なこと、世界でおきてるニュースなどを教科書の内容と結びつけて学ぼうとする力は、学校教育で今後強化されていきます。
その訓練として、地理ほど優れた教科はありません。
丸暗記だけで済ませようとせず、「なぜ」を大切にして、理屈で覚える勉強法もとりいれたほうが良いです。
小学生の地理の覚え方
地図などを丸暗記するときの基本スタンスは「覚えようとしないこと」です。
1回聞いた、見ただけで暗記できる子はいません。
その場で覚えられる子もいますが、次の日には忘れてます。
人間は、できたと思った瞬間、そこに油断が生まれます。
さきほどの例でいうと、「暗記しよう」⇒「10分後、全て暗記できた」⇒「やった!!!」
ここで止まってしまう子が多いわけです。
脳は、「できた」と認識すると、それ以上の活動をしてくれません。
さらに、人間はもともと忘れるようにできてます。
これは記憶力の良い子にありがちなパターンですが、逆ならどうでしょう。
暗記しようとしても、なかなか覚えれません。(おもしろくないですよね)
何個か覚えられたものも、次の日に見たら全然覚えてない(勉強する意味あるの?と思ってしまいます)
脳の仕組みからいうと、忘れるのは当たり前なのですが、子供には知りません。
◯◯くんはすぐに覚えたのに、、、なんてことになったら、「自分はダメな人間なんだ」と自己否定に走ってしまいます。
ということで、暗記のコツは「覚えようとしない」です。
短い時間で良いので、暗記事項にふれる機会を、意図的に作ること。
そして長期間、繰り返すのです。
例えば、日本地図をトイレにはいっておいて、毎日見るようにすると良いです。
地理の暗記、2個目のポイントは、語呂合わせを自分で考えることです。
書店にいくと、歴史の年号だけでなく、地理の語呂合わせ法がのっても参考書も売ってます。
ただ、これって強引じゃね?と首をかしげるようなものも多いです。
こういう既製品で覚えさせるよりも、自分(子供)で考えた語呂合わせのほうが記憶に残りやすいです。
誰に言うわけでもありません。自分が覚えられればそれで良いのです。
兵庫県明石市を通る「東経135度の経線」=標準時子午線
この「135」をどう覚えるべきかです。
・奇数を小さい順に3つ並べる「1」「3」「5」
と記憶しても良いでしょう。
・ヒミコ様!!!とおぼえても良いでしょう
※強引かどうかは関係ありません。本人が納得してるかが大事。
もちろん、参考書で紹介されてるものでも
本人が納得できるものなら、積極的に採用するべきです。
もうひとつ例にだすと
地図で横の線が「緯線」、縦の線が「経線」
どっちの線が横だったけ??
となりがち
例えば、お友達に「横井くん」がいるなら
ヨコイで完璧です。ヨコ(横)イ(緯)
「ヨコイタケ」という名前の子はいないと思いますが
覚えられそうなら語呂合わせとして採用しても良いでしょう。
ヨコ(横)イ(緯)
タ(縦)ケ(経)」
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